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20代コピーライターの職務経歴書|転職成功のポイントと例文

ショクレキ代行
📌 この記事でわかること
  • 採用担当者が20代コピーライターの職務経歴書で実際に見ているポイント
  • 「実績が数字にしにくい」「ポートフォリオと職務経歴書の使い分け」という悩みへの対処法
  • 経験年数別(1〜2年・3〜4年・5年前後)の例文3パターン
  • 広告代理店・インハウス・フリーランスそれぞれの書き方の違い
  • 書類が通らない人に共通するNGパターンと改善例4パターン

「コピーライターの仕事はポートフォリオで見せればいいんじゃないの?」そう思って職務経歴書を軽く扱ってしまう20代のコピーライターは少なくありません。

書類が通らない原因のほとんどは、実力や作品の質ではありません。「何のプロジェクトで・どんな役割で・どんな成果を出したか」が職務経歴書から読み取れないことが原因です。ポートフォリオは「何を作ったか」を見せるもの、職務経歴書は「どんな仕事の進め方ができる人か」を伝えるものです。この2つは役割が違います。

この記事では、20代コピーライターが職務経歴書で正しく評価されるための書き方を、例文・NGパターン・ステップごとに具体的に解説します。

採用担当は何を見ている?

20代コピーライターの職務経歴書で、採用担当者が確認しているのは主に次の3点です。

観点内容
① どんな媒体・クライアント・プロジェクトを経験してきたか広告・Web・SNS・CRM・動画など媒体の幅と、担当したプロジェクトの規模感
② 数字で示せる成果・行動量があるか制作本数・CVR・CTR・売上貢献など、コピーの効果を示すデータ
③ 自分から考えて動いた経験があるか企画提案・A/Bテスト設計・ブランドトーン整備など、言われた以上のことをした実績

採用担当者の視点

20代に対して採用担当者が見たいのは「実績の大きさ」よりも「成長速度と自発性」です。「どう考えて書いたか・何を改善しようとしたか」が伝わる書き方が、書類通過につながります。

よくある失敗(書類が通らない3つのパターン)

パターン①:制作物のリストで終わっている

「LP・メルマガ・SNS投稿・バナーコピーを担当しました」制作物の種類は伝わりますが、「それで何ができる人なのか」が一切伝わりません。

制作物の種類に加えて、「何本制作したか」「どんなKPIに対してどんな成果が出たか」「どんな工夫をしたか」をセットで書くことで、初めて経験の中身が見えてきます。

パターン②:ポートフォリオに頼りすぎて職務経歴書が薄くなっている

「詳細はポートフォリオをご覧ください」という姿勢で職務経歴書を書いてしまい、業務の規模・役割・成果がほとんど書かれていないケースは多いです。

ポートフォリオは「作品の質」を見せるもの、職務経歴書は「仕事の進め方・思考プロセス・成果」を伝えるものです。書類選考はまず職務経歴書で判断されます。ポートフォリオの補足として職務経歴書があるのではなく、職務経歴書が主、ポートフォリオが補足です。

パターン③:抽象的な自己PRで終わっている

「言葉の力でブランドを伝えることに情熱を持っています」「読み手の心に刺さるコピーを書けます」気持ちは伝わりますが、採用担当者には何も判断できません。

「どんなプロジェクトで・どんな工夫をして・どんな成果が出たか」という具体的なエピソードが自己PRの核になります。

「数字が出せない案件が多い」という方へ

CVRやCTRが取れない案件でも、「年間制作本数」「担当したクライアント数」「A/Bテストの実施本数」「リライト前後のスコア変化」など、書ける数字は多くあります。まず書き出してみてください。

書き方のポイント|20代コピーライターならではの伝え方

ポイント①:媒体・案件の規模感を最初に書く

「どんな媒体で・どんな規模のクライアントを・どんなチーム体制で担当したか」を冒頭に書きます。広告代理店でのクライアントワークなのか、インハウスの自社サービスなのか、フリーランス案件なのかによって評価の軸が変わります。

ポイント②:成果の数字を3種類で探す

コピーライターの実績を数字で書くとき、次の3種類を意識すると整理しやすくなります。規模を示す数字(年間制作本数・担当クライアント数)、成果を示す数字(CVR・CTR・開封率・売上貢献額)、変化を示す数字(リライト前後の比較・A/Bテスト改善率)。

ポイント③:「どう考えて書いたか」を主な取り組みに書く

コピーライターの評価は「何を書いたか」より「なぜそう書いたか」の思考プロセスにあります。ターゲット設定・インサイトの抽出・競合との差別化・テスト設計など、コピーの背景にある思考を主な取り組みブロックに書くことで、「再現性のある書き手」として評価されます。

コピーライターならではの悩みに答える

「実績が数字にしにくい」という悩み

ブランドコピーやTVCM・新聞広告など、直接的なCVRが取れない案件では「数字がない」と感じることが多いです。この場合、制作規模(年間本数・クライアント数・担当媒体数)と制作プロセスへの関与度(企画から携わったか、修正対応のみかなど)で代替できます。「年間60本のコピー制作を担当」「大手飲料メーカーのキャンペーンコピーを単独で担当」といった規模感の記述は、数字がなくても経験の深さを伝えます。

「広告代理店からインハウスへの転職で何をアピールするか」という悩み

代理店経験者がインハウスへ転職する場合、採用担当者が知りたいのは「クライアントのビジネスを深く理解して書ける人か」という点です。複数クライアントを横断的に担当してきた経験を「多様なビジネス課題への対応力」として整理し、特に成果が出たプロジェクトを深く書くことで評価につながります。

例文

例①:経験1〜2年(若手・第二新卒)

広告制作プロダクション(社員15名)にて、Web広告・LP・メルマガのコピーライティングを担当。ディレクターの指示のもと、複数クライアントのコピー制作を担う。

【業務内容】
・Web広告(バナー・リスティング)のコピーライティング
・LP(ランディングページ)のボディコピー・見出し作成
・メールマガジンの件名・本文コピーの作成
・クライアントへの修正対応・ブラッシュアップ
・競合調査・参考事例のリサーチ

【実績】
・年間制作本数:バナーコピー約480本・LP約24本・メルマガ約96本
・担当したEC系クライアントのLPのCVRが改善(施策前比+18%)
・メルマガ件名のA/Bテストを12回実施し、平均開封率を8.2% → 11.4%に改善

【主な取り組み】
LP制作では、クライアントから渡された情報をそのまま書くのではなく、競合との差別化ポイントを自分でリサーチしてから書き始めるプロセスを習慣化した。メルマガの件名テストでは「疑問形」「数字入り」「緊急性訴求」の3パターンを毎回試し、どのパターンが開封率を上げやすいかを蓄積した。


自己PRでのアピールポイント
「なぜそう書くのか」を言語化しながら制作することを習慣にしてきた。A/Bテストの結果を自分でまとめて次の制作に活かす姿勢は、どんな媒体・クライアントでも発揮できると考えている。

例②:経験3〜4年(中堅手前)

総合広告代理店(社員200名規模)のコピーグループにて、食品・化粧品・通信系クライアントのキャンペーンコピーからデジタル施策まで幅広く担当。プランナーとの協働で企画段階から参加。

【業務内容】
・テレビCM・OOH・雑誌広告のコピーライティング
・Web広告・SNS運用コピー・LP・メルマガの制作
・ブランドトーン&マナーの策定・管理
・新卒・中途コピーライター1名のOJT担当(入社3年目以降)
・クライアントプレゼンへの参加・コピー方針の説明

【実績】
・担当した化粧品ブランドのSNSキャンペーンで、投稿エンゲージメント率が前回比2.3倍に向上
・ブランドトーン整備により、複数ライター間でのコピーのブレを削減(修正戻し件数を半減)
・年間担当クライアント数:8社・年間制作物総数:約350点

【主な取り組み】
SNSキャンペーンでは、ターゲットのインサイトリサーチから参加し、「共感されるコピー」と「拡散されるコピー」の違いを仮説として整理しながら複数パターンを提案した。ブランドトーンの整備では、既存の成功コピーを分析してトーンの法則を言語化し、マニュアル化することで他のライターも同水準で書けるようにした。


自己PRでのアピールポイント
企画段階からコピーの方向性を考え、クライアントとの合意形成まで一貫して関われる経験がある。個人の制作力だけでなく、チームのアウトプット品質を上げる仕組みづくりにも関心が高い。次の職場でも、制作と仕組みの両面で貢献したいと考えている。

例③:経験5年前後(20代後半)

SaaS企業のマーケティング部門(チーム8名)にインハウスコピーライターとして所属。広告・LP・メール・セールス資料・プロダクト内UIテキストまで、全社のコピーを統括。

【業務内容】
・Web広告(リスティング・ディスプレイ・SNS広告)のコピー制作・改善
・LP・メルマガ・ステップメールのコピーライティング
・セールス提案資料・事例記事のライティング
・プロダクト内UIテキスト(マイクロコピー)の設計・改訂
・コピーガイドラインの策定・社内向けライティング研修の実施(年2回)

【実績】
・LPのリライトを四半期ごとに実施し、主要LPのCVRを1年で2.1% → 3.8%に改善
・メルマガのステップ設計を見直し、トライアル申込後の有料転換率を22% → 31%に向上
・UIテキスト改善により、オンボーディング完了率を68% → 82%に向上
・コピーガイドライン策定後、外注ライターへの修正戻し件数が月平均40件 → 15件に削減

【主な取り組み】
LPのリライトではヒートマップとセッション録画を分析し、「離脱が多い箇所」「読まれていない見出し」を特定してから改善案を作成した。UIテキストの改善ではユーザーインタビューに同席し、言葉の理解のズレを直接確認してから修正する方法を採用した。コピーガイドラインは「良い例・悪い例」の対比形式で整理し、ライティング経験が少ないメンバーでも使えるように設計した。


自己PRでのアピールポイント
コピーを「感性で書くもの」ではなく「データと仮説で改善するもの」として捉え、制作・測定・改善のサイクルを回してきた。インハウスでの経験を通じて、マーケ・セールス・プロダクトの各チームと連携しながら全社のコピー品質を高めることに取り組んできた。

書き方ステップ

① これまでの制作物・プロジェクトをすべて書き出す

媒体(Web・紙・動画・SNS・メールなど)・クライアント業種・制作物の種類・チーム体制・自分の役割を一覧化します。「アピールになるか」はこの段階では考えなくてOKです。

② 行動量の数字を探す

年間制作本数・担当クライアント数・A/Bテストの実施回数など、規模を示す数字を洗い出します。CVRなどの成果数字がなくても、行動量の数字で十分なアピールになります。

③ 成長の軌跡を時系列で整理する

入社直後・半年後・1年後などで、担当範囲・任された役割・関与度がどう変わったかを整理します。「最初はバナーコピーのみ → 半年後にLPを単独担当 → 1年後にクライアントプレゼンに参加」という流れは20代の大きなアピール材料です。

④ 「なぜそう書いたか」を1案件以上言語化する

ターゲット設定・インサイト抽出・競合との差別化・テスト設計など、コピーの背景にある思考プロセスを言語化します。「感性で書いた」で終わらず、「こう考えてこう書いた」を1案件以上書いてください。

⑤ ポートフォリオとの役割分担を意識する

職務経歴書には「仕事の規模・役割・成果・思考プロセス」を書きます。「作品の質・ビジュアル・実際の文章」はポートフォリオで見せます。職務経歴書とポートフォリオが互いを補完する形を意識してください。

NG例 → 改善例|通らない書き方の直し方

失敗①:制作物のリストで終わっている(業務内容ブロックの書き方)

NG

LP・バナー・メルマガ・SNS投稿のコピーを担当しました。

改善後

年間制作本数:バナーコピー約480本・LP約24本・メルマガ約96本を担当。担当したEC系クライアントのLPのCVRが施策前比+18%改善。メルマガ件名のA/Bテストを12回実施し、平均開封率を8.2% → 11.4%に改善した。

失敗②:思考プロセスが書かれていない(主な取り組みブロックの書き方)

NG

ターゲットに刺さるコピーを意識して制作しました。クライアントからも好評でした。

改善後

LP制作では競合との差別化ポイントを自分でリサーチしてから書き始めるプロセスを習慣化。ターゲットの検索意図と離脱ポイントをヒートマップで確認し、「読まれていない見出し」から優先的に改善した。

失敗③:媒体・業種・チーム体制が不明(業務概要の書き方)

NG

コピーライターとして広告制作に携わってきました。

改善後

広告制作プロダクション(社員15名)にて、EC・食品・化粧品系クライアントのWeb広告・LP・メルマガコピーを担当。ディレクター1名・デザイナー2名のチーム体制で、月間約40本の制作を担当。

失敗④:自己PRが抽象的(自己PRの書き方)

NG

言葉の力でブランドの魅力を伝えることに情熱を持っています。読み手の心に刺さるコピーを書けます。

改善後

メルマガ件名のA/Bテストを12回実施し、平均開封率を8.2% → 11.4%に改善した。「なぜそう書くのか」を言語化しながら制作し、テスト結果を次の制作に活かすサイクルを習慣にしてきた。データと仮説で改善できるコピーライターとして次の職場でも貢献したいと考えている。

経験年数別アドバイス

経験3年未満(若手・第二新卒)

実績の大きさよりも「制作量と成長の軌跡」を中心に書きます。年間制作本数・A/Bテストの実施回数・任された案件の変化など、行動量と関与度の拡大を時系列で示してください。「なぜそう書いたか」を1案件以上言語化できていれば、経験が浅くても思考力のある書き手として評価されます。

経験を思い出すための問いかけ

「制作の前に自分でリサーチしたり、競合を調べたりしたことはありますか?」——この問いをきっかけに、本人が気づいていなかった思考プロセスのエピソードが出てくることが多いです。

経験3〜10年(中堅・専門担当)

プレイヤーとしての制作実績に加え、企画への関与・ブランドトーン整備・後輩育成など、個人を超えた貢献を書きます。複数媒体・複数クライアントを横断した経験を「多様なビジネス課題への対応力」として整理し、特に成果が出たプロジェクトを深く書いてください。

経験10年以上(ベテラン・シニア層)

制作実績に加え、コピーディレクション・クリエイティブ戦略の立案・チームのアウトプット品質向上への貢献が評価の中心になります。自分が書いた実績だけでなく、「チームのコピー品質をどう底上げしたか」という視点で整理してください。

よくある質問

Q. ポートフォリオがあれば職務経歴書は簡単でいいですか?

そうではありません。書類選考はまず職務経歴書で判断されます。ポートフォリオは「作品の質」を見せるもの、職務経歴書は「仕事の規模・役割・思考プロセス・成果」を伝えるものです。2つは役割が異なり、どちらも手を抜けません。

Q. CVRなどの数字が取れない案件が多い場合はどうすればよいですか?

年間制作本数・担当クライアント数・A/Bテストの実施本数など、規模と行動量を示す数字で代替できます。また「リライト前後のスコア変化」「修正戻し件数の削減」なども数字として使えます。

Q. フリーランス経験は職務経歴書に書けますか?

書けます。「フリーランスコピーライターとして○社のプロジェクトに参画」「年間制作本数○本・担当業種○業種」といった形で書いてください。クライアント名が出せない場合は「大手EC事業会社」「BtoB SaaS企業」のように業種・規模で代替します。

Q. 広告代理店からインハウスへの転職で何をアピールすればよいですか?

代理店での多様なクライアント対応経験を「多様なビジネス課題への対応力」として整理し、インハウスで求められる「ビジネス目標への直接貢献」との接続を自己PR欄に書くことが効果的です。

Q. 職務経歴書の適切な枚数は?

20代であればA4で2枚程度が目安です。制作物の種類が多くても、代表的なプロジェクト2〜3件を「業務内容・実績・主な取り組み」の3ブロックで具体的に書くほうが、薄い記述を増やすより評価されます。

まとめ

  • 採用担当者は「何を書いたか」より「なぜそう書いたか・どんな成果が出たか」を見ている
  • 制作物のリストで終わらず、本数・CVR・開封率・テスト回数など数字を入れる
  • 「なぜそう書いたか」という思考プロセスを主な取り組みブロックに書く
  • ポートフォリオは補足、職務経歴書が主という役割分担を意識する
  • 媒体・業種・チーム体制・使用ツールを業務概要に明記する
  • 経験が浅くても、成長の軌跡と自発的なエピソードで十分にアピールできる

自分の経験をどう整理すればいいかわからない方は、ヒアリングをもとに職務経歴書を一緒に作成するサービスもご利用いただけます。

梶原
梶原
運営責任者
人事・採用担当として1,000名以上の面接、30社の採用支援に携わった経験をもとに、職務経歴書の作成代行・添削を行っています。 採用側での経験をもとに、評価される書類づくりをサポートしています。「経験はあるのに書類で落ちる」という方に特に支持をいただいています。 これまでのご支援数は370名以上。製造・IT・金融・医療・サービス業など、幅広い業界・職種に対応しております。 職務経歴書の書き方にお悩みの方は、お気軽にご相談ください!
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