20代SEO担当の職務経歴書|差がつく書き方と実例
- 20代SEO担当が採用担当者に評価される職務経歴書の書き方
- 経験が浅くても「即戦力候補」として見せる方法
- 流入数・順位改善・CVR改善の数字で成果を伝えるコツ
- AI検索時代(SGE・AIO)に適応した20代SEOの見せ方
- 経験年数別(1〜2年・3〜4年・5年前後)の書き方の違い
- NG例・改善例つきで今日から使える例文
「SEO施策で流入を伸ばしてきたのに、職務経歴書に何を書けばいいかわからない」「AIライティングやSGEの影響で、これまでのSEO経験が古く見えないか不安」20代SEO担当の転職活動でよく聞く悩みです。
20代SEO担当の転職市場では「経験の深さ」より「成長の速さ」「数字で改善した実績」「検索環境の変化への適応力」が評価されます。しかし多くの20代が「まだ大きなサイトを担当していない」「テクニカルSEOの経験が浅い」と思い込み、自分を過小評価した職務経歴書を書いてしまっています。
採用担当者が20代SEO担当に期待しているのは「完成された専門家」ではありません。「数字で結果を出してきた姿勢」「検索環境の変化にキャッチアップする力」「編集・開発・マーケの他チームと協働できる素地」です。この3点を職務経歴書で伝えられれば、経験が浅くても十分に評価されます。
採用担当は何を見ている?
20代SEO担当の採用担当者が職務経歴書で確認しているのは、主に次の3点です。
| 観点 | 内容 |
| 数字で結果を出してきたか | 流入数・検索順位・CVR・売上貢献など、SEO施策の結果を数字で追ってきた姿勢を確認している。「月間流入を2万→8万PVに成長」「対策キーワード100本のうち60本が検索10位以内」のような数字の変化が重要 |
| 担当してきた施策の幅と深さ | コンテンツSEO(記事作成・リライト)、テクニカルSEO(構造化データ・サイト速度)、内部SEO(内部リンク・カテゴリ設計)のどの領域をどの程度やってきたか。20代では「この領域なら任せられる」という得意領域があることの方が評価されやすい |
| ツール活用と検索環境変化への対応 | Google Search Console・GA4・Ahrefs・Semrush・Screaming Frog などの使用経験と、SGE(Search Generative Experience)・AI Overviews・ChatGPT検索などの新しい検索環境への対応意識 |
よくある失敗(書類が通らない人に共通する3つのパターン)
パターン①:「SEO記事の作成を担当」で終わっている
「自社メディアでSEO記事の作成・リライトを担当してきました」という記述では、採用担当者には何も伝わりません。担当したメディアの規模(月間PV・サイト数)、作成・リライトした記事数、それによる流入変化の数字が書かれて初めて評価材料になります。
パターン②:使用ツールを並べるだけで習熟度が伝わらない
「GA4・Search Console・Ahrefs・Semrush・Screaming Frog 使用経験あり」と並べるだけでは、どのツールをどう使えるかが判断できません。「Search Console(日次モニタリング・CTR改善のためのスニペット調整)」「Ahrefs(競合キーワード調査・被リンク分析・月次レポート作成)」のように、ツールごとに実務での使い方を書くことが重要です。
パターン③:施策の背景・判断プロセスが書かれていない
20代SEO担当で最も差がつくのは「何をやったか」より「どう考えて動いたか」です。「リライトで流入が伸びた」だけでなく「ページ単位でランディングキーワード・CTR・滞在時間・直帰率を分析し、上位表示しているが CTR が低いページ(タイトル・ディスクリプション改善)から優先的にリライト。3ヶ月で担当カテゴリの流入を1.8倍に伸ばした」のような判断プロセスが書けるかが評価の分かれ目です。
書き方のポイント|20代SEO担当ならではの伝え方
ポイント①:担当メディアの規模・月間PV・対策キーワード数を冒頭に明記する
「月間PV約80万・対策キーワード約500本のBtoB SaaS向けオウンドメディアにて、SEOコンテンツ担当として勤務。記事作成・リライト・KW分析を担当」のように、担当メディアの規模を冒頭に書くことで採用担当者が業務のスケールをつかめます。
ポイント②:成果を3軸の数字で書く
流入(月間流入PV・オーガニック流入シェア)、順位(対策KWの検索順位分布・上位表示KW数)、CVR(オーガニック経由のCV数・売上貢献額)の3軸で成果を書くことで、SEOの総合力が伝わります。「月間オーガニック流入を2万→8万PVに拡大」「対策キーワード100本中、検索10位以内のKWを20本→60本に増加」「オーガニック経由のリード獲得を月40件→110件に改善」のように具体化しましょう。
ポイント③:検索環境の変化への対応経験を書く
SGE・AI Overviews・ChatGPT検索・Perplexity など、検索環境は急速に変化しています。「AIO対応:E-E-A-T強化のための著者情報整備・構造化データ実装」「AI検索を意識したFAQ・用語解説コンテンツの設計」「引用されやすい要約文・データ構造化の実装」など、新しい検索環境への対応意識を書くことで20代としての差別化ができます。
20代SEO担当ならではの悩みに答える
「AI検索・SGE時代にSEO経験が古く見えないか不安」
むしろチャンスです。「AI検索時代にも対応するSEO」への理解を示せば、他の20代との差別化ができます。「E-E-A-T強化」「引用されやすいコンテンツ構造」「AIに読み取らせやすい構造化データ実装」「AIに取って代わられない独自データ・一次情報の掲載」への取り組みを書きましょう。ChatGPT・Claude・Perplexity で自社サイトがどう引用されるかを調査した経験があれば積極的にアピールできます。
「コンテンツSEO中心で、テクニカルSEOの経験が浅い」
20代では「どちらか一方に強みがある」ことの方が評価されるため、無理にテクニカルを詰め込む必要はありません。「コンテンツSEOでの成果 + 基礎的なテクニカルSEOの学習中」という書き方で十分です。Core Web Vitals・構造化データ・robots.txt・sitemap.xml などの基礎理解を示す書き方(「Search Console でCore Web Vitalsを週次モニタリング」「構造化データのFAQ/HowTo/Articleを実装」など)を取り入れましょう。
例文
例①:オウンドメディア担当SEO(経験1年半・第二新卒)
従業員数約80名のBtoB SaaS企業にて、自社オウンドメディア(月間PV約30万・対策キーワード約200本)のSEO担当として勤務。記事作成・リライト・キーワード調査を中心に担当。
【業務内容】
・オウンドメディアの月次コンテンツ計画(月8〜12本の新規記事公開)
・既存記事のリライト・内部リンク最適化(月10〜15本対応)
・Ahrefs・Search Console を用いたキーワード調査・競合分析
・外部ライター3名へのディレクション・記事構成指示・校正
・週次のオーガニック流入レポート作成・マーケ部門への共有
【実績】
・担当メディアの月間オーガニック流入:入社時8万PV → 1年半後22万PV(2.75倍)
・対策キーワード200本中、検索10位以内のKW数:入社時35本 → 1年半後92本
・リライト主導記事30本の中で、対象記事の平均流入が2.4倍に増加
・外部ライター活用で記事公開ペースを月6本→月12本に倍増
・オーガニック経由のお問い合わせ数:月15件→月52件に改善
【主な取り組み】
流入拡大の核心は「既存記事の掘り起こし」にあると仮説を立て、Search Console で「表示回数は多いがCTRが低い」ページ・「上位5〜10位で滞留しているページ」をリスト化。CTR改善(タイトル・ディスクリプション調整)・コンテンツ拡充(検索意図の再調査・FAQ追加)を優先順位付けしてリライトを回した。この「データドリブンなリライト優先度付け」の型をチーム内に共有し、外部ライターもこの基準で修正提案できる仕組みを作った。
自己PRでのアピールポイント
コンテンツ制作のスピードと数字を追う姿勢の両立が強み。SEOの成果を「なぜその結果になったか」まで言語化して共有する働き方で、次の職場でもデータドリブンなSEO運用とチーム貢献に取り組みたい。
例②:メディア企業SEO担当(経験3年・中堅手前)
従業員数約200名の情報メディア企業にて、複数ジャンル(ライフスタイル・ビジネス・テック)のSEO担当として勤務。担当メディア3サイト合計で月間PV約200万・対策キーワード約800本。
【業務内容】
・複数メディア(3サイト)のSEO戦略立案・月次KPI管理
・編集チーム(ライター・編集者 計12名)への SEO観点ディレクション
・テクニカルSEO施策(サイト構造改善・内部リンク・構造化データ実装)
・月次のオーガニック流入分析・レポート作成・経営層への報告
・競合分析・コンテンツギャップ分析(Ahrefs・Semrush 使用)
【実績】
・担当3メディアの合計月間オーガニック流入:就任時90万PV → 3年後220万PV
・担当メディアA(ビジネス系):ドメインオーソリティ DR35 → DR52 に向上
・検索10位以内の対策キーワード数:3年間で計280本 → 420本に増加
・構造化データ実装でリッチリザルト表示記事を0本→120本に拡大
・オーガニック経由の広告売上:月額3年前比で170%に成長
【主な取り組み】
複数メディアを同時に伸ばすため、3サイト共通の「SEOチェックリスト」を整備。記事公開前の検索意図確認・内部リンク設計・構造化データ実装・公開後の順位モニタリングまでをテンプレート化した。編集チームがこのチェックリストで自走できるようになり、自分は戦略レイヤーとテクニカル施策に時間を割けるようになった。構造化データ実装ではFAQ・HowTo・Article タイプを用途別に整理し、リッチリザルト表示数の大幅拡大につながった。
自己PRでのアピールポイント
複数メディアを並行して伸ばす経験と、編集チームを動かすチェックリスト設計の実績を持つ。「施策を属人化させずチームで再現性を持たせる」スタイルで、次の職場でもSEO運用の仕組み化とチーム全体の成果最大化に貢献したい。
例③:インハウスSEO・サブリーダー候補(経験5年・20代後半)
従業員数約500名のBtoC EC企業にて、インハウスSEO担当として勤務。自社ECサイト(月間PV約500万・年商約80億円)のSEO戦略・実行を担当。3年目からサブリーダーとして後輩SEO担当2名の指導も担当。
【業務内容】
・自社ECサイトのSEO戦略立案・年間ロードマップ作成
・カテゴリページ・商品ページ・コンテンツページの最適化統括
・マーケティング部門・開発部門との連携(Core Web Vitals 改善・構造化データ実装)
・後輩SEO担当2名のOJT指導・週次レビュー(3年目以降)
・SGE・AI Overviews 対応施策の企画・検証(直近1年)
【実績】
・ECサイト全体のオーガニック流入:5年間で月200万PV → 430万PVに拡大
・オーガニック経由のEC売上:月次平均で年商構成比18% → 32% に向上(年間売上影響:約10億円規模)
・Core Web Vitals スコア:LCP 4.5秒 → 2.1秒、CLS 0.18 → 0.05 に改善
・SGE表示率:対策キーワード500本のうち直近3ヶ月で120本で自社サイト引用を確認
・後輩2名の育成を通じ、両名が独立してカテゴリSEOを担当できるレベルに成長
【主な取り組み】
EC特有の「カテゴリ階層・商品ページ数の多さ」への対応として、CMS側のメタデータ自動生成ロジックを開発チームと協働で設計。商品情報(ブランド・カテゴリ・属性)から最適なタイトル・ディスクリプションを自動生成する仕組みにより、手動更新が追いつかない数万ページの最適化を実現した。SGE・AIO対応では、自社サイトがAI検索で引用されやすくなるよう、FAQ・比較表・データ引用可能な構造のコンテンツを優先的に整備した。
自己PRでのアピールポイント
EC サイトの大規模SEO運用経験と、CMS・開発チームとの連携による自動化の実装経験を持つ。SGE・AI検索時代への適応施策も早期に実験を重ねてきた。次の職場では、この経験を活かしてSEO運用の高度化と、AI時代における検索経由流入の安定化に貢献したい。
書き方ステップ
① 担当してきたメディア・サイトの規模を書き出す
月間PV・対策キーワード数・サイト種別(オウンドメディア・EC・コーポレート)・業種を書き出します。ここがSEO職のスケール感の起点になります。
② 成果の数字を3軸で探す
流入(月間オーガニック流入・前年比)、順位(対策KW数・検索10位以内数)、CVR/売上貢献(CV数・リード数・売上影響)の3軸で探します。正確でなくても概数で構いません。
③ 使用ツールと使い方をセットで整理する
Google Search Console・GA4・Ahrefs・Semrush・Screaming Frog・Surfer SEO などのツールを、それぞれの業務での使い方と一緒に書き出します。「ツール名 + 業務での使い方」の形にすることで即戦力度が伝わります。
④ 施策のビフォーアフターと判断プロセスを書く
「何をしたか」だけでなく「なぜその判断をしたか」「結果どうなったか」を1〜2件詳しく書き出します。20代の再現性を示す核心部分です。
⑤ 検索環境変化(SGE・AI検索)への対応を書く
直近1年で取り組んでいるAI検索時代への対応施策があれば書きましょう。まだ実績がなくても「情報収集している」「社内で提案している」レベルでも書くことで、変化への適応意欲が伝わります。
NG例 → 改善例|通らない書き方の直し方
失敗①:担当業務の抽象的な記述
失敗②:ツール使用の羅列
失敗③:施策の判断プロセスが見えない
失敗④:AI検索・SGEへの対応意識がない
経験年数別アドバイス
経験1〜2年(第二新卒・若手)
「担当メディアの規模」と「短期間での流入・順位改善の数字」が最大のアピールポイントです。大きな実績がなくても「入社○ヶ月で任された範囲が広がった」「担当カテゴリの流入が○倍になった」という成長の変化を書くことで評価されます。
経験3〜4年(中堅手前)
「複数メディアの運用経験」「テクニカルSEOへの関与」「編集・開発チームとの連携実績」が評価の軸になります。数字の継続的な改善に加えて、施策の仕組み化・チームへのナレッジ共有の経験を書くことで差別化できます。
経験5年前後(20代後半)
「サブリーダー・チームリードとしての実績」「開発部門との協働による技術的SEO施策」「AI検索時代への対応実績」が評価の軸になります。30代に近づくにつれ「個人施策の成果」より「チーム・組織単位の成果」が求められ始めます。
よくある質問
まとめ
- 採用担当者は20代SEO担当に「数字で結果を出す姿勢」と「検索環境変化への適応力」を求めている
- 担当メディアの規模(月間PV・対策キーワード数)を冒頭に明記する
- 成果は流入・順位・CVR/売上貢献の3軸で書く
- ツールは「使用経験あり」ではなく「何をどう使ったか」で書く
- 施策の判断プロセス(なぜその優先順位にしたか)を1〜2件詳しく書く
- SGE・AI Overviews・ChatGPT検索への対応姿勢を書いて差別化する
20代SEO担当の経験は「数字で変化を作ってきた証明」として必ず評価されます。まずは担当メディアの規模・月間流入の推移・対策キーワード数の変化を書き出すところから始めてみてください。

