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20代人事の職務経歴書|採用担当が見るポイントと書き方

ショクレキ代行
📌 この記事でわかること
  • 20代人事担当者が採用担当者に評価される職務経歴書の書き方
  • 経験が浅くても「即戦力候補」として見せる方法
  • 担当業務(採用・労務・教育研修・評価制度)別の伝え方
  • 使用ツール(SmartHR・カオナビ・freee人事労務)の書き方
  • 経験年数別(1〜2年・3〜4年・5年前後)の書き方の違い
  • NG例・改善例つきで今日から使える例文

「人事部に配属されて採用や労務の仕事をしてきたけど、職務経歴書に何を書けばいいかわからない」「特別な実績がない気がする」20代人事担当者の転職活動でよく聞く悩みです。

20代人事の転職市場では「華やかな実績」より「正確性と継続性」「業務改善の意識」「HRTech ツール・AI ツールへの適応力」が評価されます。多くの20代が「採用人数や評価制度の刷新には関わってない」と思い込み、自分を過小評価した職務経歴書を書いてしまっています。

採用担当者が20代人事に期待しているのは「専門スキルの完成」ではありません。「人と数字への正確性」「SmartHR・カオナビ・freee人事労務などHRTech への適応力」「現場・経営層と協働できる素地」です。この3点を職務経歴書で伝えられれば、経験が浅くても十分に評価されます。

採用担当は何を見ている?

20代人事の採用担当者が職務経歴書で確認しているのは、主に次の3点です。

観点内容
担当業務と業務規模担当業務(採用・労務・教育研修・評価制度・組織開発)と業務規模を確認している。「年間採用人数約30名」「労務管理対象約500名」「研修運営年間20回」のような具体的な数字が判断材料になる
使用ツールと習熟度SmartHR・カオナビ・freee人事労務・HRBrain・Workday・SAP SuccessFactors・jinjer・Microsoft 365・Google Workspace・Slack・Teams へのツール経験を確認している
業務改善・仕組み化への取り組み採用フロー改善・労務オペレーション自動化・研修の効果測定・評価運用の標準化・AI ツール活用への姿勢を確認している

ポイント

採用担当者の視点:「20代人事で最も差がつくのは、業務改善の姿勢とHRTech 適応力。『採用業務をしてきました』だけでは厳しい。『どんな改善で内定承諾率を○%向上した』『どんなツールをどう使いこなしている』が書ける人は面接に呼びたくなる。AI 活用も差別化要素」

よくある失敗(書類が通らない人に共通する3つのパターン)

パターン①:「人事業務を担当」で終わっている

「人事業務を担当してきました」では、採用担当者には何も伝わりません。担当業務(採用・労務・教育研修・評価制度)、業務規模(採用人数・労務管理対象人数)、使用ツールが書かれて初めて評価材料になります。

パターン②:使用ツールを並べるだけで習熟度が伝わらない

「SmartHR・カオナビ 使用経験あり」と並べるだけでは、どのツールをどう使えるかが判断できません。「SmartHR(労務手続き・年末調整・電子契約を業務日常使用)」「カオナビ(評価運用・タレントマネジメント設計)」のように具体性を持たせましょう。

パターン③:業務改善・効率化の実績が書かれていない

20代人事で最も差がつくのは「処理した件数」より「業務をどう改善したか」です。「採用フロー改善で内定承諾率を55%→78%に向上」「労務手続きの電子化で月間処理時間を80%短縮」のような改善プロセスが書けるかが評価の分かれ目です。

書き方のポイント|20代人事ならではの伝え方

ポイント①:担当業務と業務規模を冒頭に明記する

「IT 企業(従業員約300名)の人事部に所属。採用担当として、新卒採用(年間20名)・中途採用(年間40名)・労務管理(対象約300名)・社内研修運営(年間15回)を担当」のように、担当業務と業務規模を冒頭に書くことで業務のスケール感がつかめます。

ポイント②:使用ツールと業務での使い方をセットで書く

SmartHR(労務手続き・年末調整・電子契約)、カオナビ(評価運用・タレントマネジメント設計)、freee人事労務(給与計算・社会保険手続き)、HRBrain(評価運用・1on1管理)、Excel(VLOOKUP・ピボットテーブル・データ分析)、PowerPoint(社内資料・経営会議資料作成)を、業務での使い方とセットで書きましょう。

ポイント③:業務改善・効率化の取り組みを書く

20代人事が差別化できるポイントは「業務改善の姿勢」です。「SmartHR 導入による労務手続き電子化」「採用面接プロセスの標準化」「ChatGPT・Claude 活用による求人原稿・スカウトメール作成効率化」のような取り組みが評価されます。

20代人事ならではの悩みに答える

「特別な実績がない場合、どうアピールすればいい」

特別な実績がなくても「日常業務を継続的にこなした正確性」と「小さな改善の積み重ね」をアピールできます。「年間中途採用40名を内定承諾率75%以上で継続」「労務手続きミス率を月平均1.5%→0.2%に改善」のような書き方が評価されます。

「採用から労務、労務から教育研修への転換は可能か」

可能です。人事経験で身につけた「人と数字への正確性」「現場との調整力」「HRTech 活用力」は他領域でも強みになります。応募先と関連する経験(採用経験ならエージェント対応、労務経験なら社会保険手続き、教育経験なら研修設計)を中心に書きましょう。

例文

例①:IT 企業・採用担当(経験1年半・第二新卒)

従業員数約300名のIT 企業の人事部に所属。採用担当として勤務。

【業務内容】
・新卒採用(年間20名)の運営(説明会・選考・内定者フォロー)
・中途採用(年間40名)の運営(求人媒体管理・スカウト・エージェント対応・面接調整)
・採用関連の労務手続き(入社書類管理・社会保険手続き・SmartHR 入力)
・内定者向けオンボーディング資料の作成・運用
・採用関連レポート(採用KPI・歩留まり分析)の作成

【実績】
・中途採用:年間目標40名を達成(達成率105%)
・内定承諾率:55%→78%に向上(オファー面談プロセス改善による)
・採用1人あたりコスト:エージェント比率最適化により約25%削減
・求人原稿のCVR(応募率):ChatGPT 活用により約35%向上
・取得資格:人事総務検定2級(2023年)・SmartHR 認定アドバイザー(2024年)

【主な取り組み】
入社時から内定承諾率の低さが課題だったため、内定通知後のオファー面談プロセスを改善することを提案・実施。候補者ごとに「入社後のキャリアパス」「直属上司との顔合わせ」を組み込み、内定承諾率が大きく向上した。求人原稿改善ではChatGPT・Claude を活用し、職種ごとに刺さる訴求軸を仮説検証する仕組みを作った。AI 活用ではChatGPT・Claude を求人原稿・スカウトメール・社内文書ドラフト作成に活用し、業務効率を約30%向上させた。


自己PRでのアピールポイント
採用担当として「数字で改善する採用運営」と「HRTech・AI 活用」を1年半で実行してきた経験を持つ。SmartHR 運用・採用プロセス標準化・AI ツール活用を組み合わせて業務改善を進めるスタイルで、次の職場でも採用業務の効率化と内定承諾率向上に貢献したい。

例②:BtoB SaaS・人事担当(経験3年・中堅手前)

従業員数約500名のBtoB SaaS 企業(ARR約50億円)の人事部にて、採用・労務・研修の3領域を担当。

【業務内容】
・中途採用(年間60名)の運営・スカウト戦略立案
・労務管理(対象約500名)・給与計算・社会保険手続き
・新人研修・管理職研修の企画運営(年間20回)
・評価運用サポート(半期ごとの目標設定・フィードバック支援)
・人事レポート(採用・労務・研修KPI)の作成

【実績】
・中途採用:年間目標60名を達成(達成率112%)
・スカウト返信率:3%→9%に向上(スカウトメール改善・AI 活用による)
・労務手続き処理時間:SmartHR 導入により月間処理時間を80%短縮
・研修満足度:5段階平均4.6(過去5年で最高水準)
・取得資格:人事総務検定1級・SmartHR 認定アドバイザー・キャリアコンサルタント(2024年)

【主な取り組み】
採用・労務・研修を横断的に担当する立場で「業務効率化」と「数字による改善サイクル」を一貫して追求してきた。SmartHR 導入では、紙ベースの労務手続きを電子化し、入退社・年末調整の処理時間を大幅に短縮。AI 活用ではChatGPT・Claude をスカウトメール・求人原稿・社内研修資料作成に統合し、採用・研修コンテンツの制作量を約2倍に拡大した。


自己PRでのアピールポイント
人事担当として「採用・労務・研修の3領域横断」「HRTech・AI 活用」を3年間追求してきた経験を持つ。SmartHR・カオナビの実務経験と、AI 活用による業務効率化の実績が強み。次の職場でも人事組織の生産性向上と事業貢献に取り組みたい。

例③:上場企業・HRBP 候補(経験5年・20代後半)

東証プライム上場の中堅企業(従業員約1,000名)の人事部にて、HRBP 候補として勤務。3年目から後輩2名のOJT 指導も担当。

【業務内容】
・担当事業部(営業本部・約200名)のHRBP 業務
・中途採用(年間40名)・新卒採用(年間15名)の運営
・評価制度運用(半期ごとの目標設定・評価会議運営)
・管理職向け1on1研修・組織サーベイ運営
・後輩人事担当2名のOJT 指導
・人事DX 推進(SmartHR・カオナビ・HRBrain の運用設計)

【実績】
・担当事業部の離職率:18%→8%に改善(5年継続)
・担当事業部の中途採用定着率(1年):65%→90%に向上
・評価運用:評価結果のばらつき(部門間)を約60%縮小
・後輩2名の育成:両名が独立して業務担当できるレベルに成長
・AI コーディング・AI 活用:ChatGPT・Claude を社内導入主導
・取得資格:人事総務検定1級・キャリアコンサルタント・社会保険労務士(2023年)


自己PRでのアピールポイント
HRBP 候補として「事業部との対話による人事施策設計」「組織サーベイ」「後輩育成」を5年間追求してきた経験を持つ。次の職場でも人事組織の事業貢献と人材育成に取り組みたい。

書き方ステップ

① 担当業務と業務規模を書き出す

アピールになるかはこの段階では考えなくてOKです。まず全部並べることで、後から数字化・アピール化できるポイントが見えてきます。

② 数字を3軸で探す(採用人数・改善・歩留まり)

採用人数・改善・歩留まりなどを洗い出します。正確な数値でなく概数・変化率でOKです。まず全部書き出してから取捨選択しましょう。

③ 使用ツールと使い方をセットで整理する

使用したツール・ソフト・資格を整理します。ツール名と「どんな業務で使ったか」をセットで書くと即戦力としての印象が高まります。

④ 業務改善・効率化の事例を1〜2件詳しく書く

ひとつひとつ丁寧に整理することで、採用担当者に「即戦力」として伝わる職務経歴書に近づきます。

⑤ 取得資格と業務での活用を書く

NG例 → 改善例|通らない書き方の直し方

失敗①:担当業務の抽象的な記述

NG

人事部にて全般的な業務を担当してきました。

改善後

IT 企業(従業員約300名)の人事部にて、新卒採用(年間20名)・中途採用(年間40名)・労務管理(約300名)・社内研修(年間15回)を担当。内定承諾率を55%→78%に向上、求人原稿CVR を35%向上、採用1人あたりコストを25%削減した。

失敗②:ツール使用の羅列

NG

使用ツール:SmartHR、カオナビ、Excel、PowerPoint

改善後

SmartHR(労務手続き・年末調整・電子契約を業務日常使用)、カオナビ(評価運用・タレントマネジメント設計)、freee人事労務(給与計算・社会保険手続き)、Excel(VLOOKUP・ピボットテーブル・データ分析)、PowerPoint(経営会議資料作成)。資格:人事総務検定2級・SmartHR 認定アドバイザー・キャリアコンサルタント。

失敗③:業務改善プロセスが見えない

NG

採用業務の効率化に取り組みました。

改善後

内定承諾率の低さ(55%)を課題と認識し、内定通知後のオファー面談プロセスを改善することを提案・実施。候補者ごとに「入社後のキャリアパス」「直属上司との顔合わせ」を組み込み、内定承諾率を78%まで向上させた。

失敗④:AI ツール活用への対応が書かれていない

NG

これまでの人事経験を活かして貢献したいと思っています。

改善後

AI 活用:ChatGPT・Claude を求人原稿・スカウトメール・社内研修資料・1on1議事録作成に統合し、採用・研修コンテンツの制作量を約2倍に拡大。AI 出力のチェックポイント(個人情報除外・ファクト確認)も整備して品質を担保した。

経験年数別アドバイス

経験1〜2年(第二新卒・若手)

「採用人数の達成率」「業務改善の小さな積み重ね」「資格取得・学習継続」が最大のアピールポイントです。

ポイント

業務外で人事総務検定・キャリアコンサルタント・社会保険労務士・SmartHR 認定アドバイザーなどの資格学習をしている場合は積極的に記載しましょう。

経験3〜4年(中堅手前)

「複数業務の並行処理経験」「業務改善の実績」「他部門との連携」が評価の軸になります。

経験5年前後(20代後半)

「HRBP 候補としての実績」「事業部との対話による施策設計」「後輩育成」が評価の軸になります。

よくある質問

Q. 採用から労務・教育研修・HRBP への転換は可能ですか?

可能です。人事経験で身につけた基礎スキルは他領域でも活きます。応募先と関連する経験(採用経験ならエージェント対応、労務経験なら社会保険手続き)を中心に書きましょう。

Q. 人事総務検定・社会保険労務士などの資格は必要ですか?

必須ではありませんが、学習姿勢の証明になります。社会保険労務士・キャリアコンサルタント・人事総務検定1級などは積極的に取得しましょう。

Q. AI ツール活用への抵抗感がある場合、職務経歴書にどう書けばいい?

「現在検証中」「業務での活用方法を模索中」のレベルで書くだけで採用担当者の懸念は和らぎます。

Q. 派遣・アシスタントから正社員人事への転職は可能ですか?

可能です。派遣・アシスタント経験は「複数企業・複数システムへの適応力」として書きましょう。

Q. 職務経歴書はA4何枚が適切ですか?

1〜2枚が目安です。担当業務・業務規模・使用ツール・業務改善事例・取得資格など20代人事ならではの情報を優先して記載しましょう。

まとめ

  • 採用担当者は20代人事に「人と数字への正確性」「業務改善の意識」「HRTech・AI ツール適応力」を求めている
  • 担当業務と業務規模(採用人数・労務対象人数)を冒頭に明記する
  • 使用ツールは「使用経験あり」ではなく「何をどう使ったか」で書く
  • 業務改善・効率化の実績(内定承諾率向上・処理時間短縮・AI 活用)を必ず書く
  • 取得資格と業務での活用方法をセットで記載する
  • AI ツール(ChatGPT・Claude)の業務統合実績を書いて差別化する

20代人事の経験は「人と数字への正確性と業務改善サイクル」として必ず評価されます。

ここまで読んで「書き方の型はわかったけれど、いざ自分のことになると手が止まる」と感じた方もいるかもしれません。職務経歴書は、自分の経験を客観的に整理する作業がいちばんの壁です。

ショクレキでは、採用・キャリア支援の経験者がヒアリングをもとに、あなたの経験を一緒に言語化して職務経歴書として仕上げます。書類選考が通らずに悩んでいる方も、自分では気づいていない強みが見つかることが多いので、まずはお気軽にご相談ください。

梶原
梶原
運営責任者
人事・採用担当として1,000名以上の面接、30社の採用支援に携わった経験をもとに、職務経歴書の作成代行・添削を行っています。 採用側での経験をもとに、評価される書類づくりをサポートしています。「経験はあるのに書類で落ちる」という方に特に支持をいただいています。 これまでのご支援数は370名以上。製造・IT・金融・医療・サービス業など、幅広い業界・職種に対応しております。 職務経歴書の書き方にお悩みの方は、お気軽にご相談ください!
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