20代一般事務の職務経歴書|転職成功のポイントと例文
- 20代一般事務が採用担当者に評価される職務経歴書の書き方
- 経験が浅くても「即戦力候補」として見せる方法
- 担当業務(書類作成・データ入力・備品管理・電話対応)別の伝え方
- 処理件数・改善実績・取得資格を数字で書くコツ
- 経験年数別(1〜2年・3〜4年・5年前後)の書き方の違い
- NG例・改善例つきで今日から使える例文
「一般事務として書類作成・データ入力・電話対応をしてきたのに、職務経歴書に何を書けばいいかわからない」「特別な実績がない気がする」20代一般事務の転職活動でよく聞く悩みです。
20代一般事務の転職市場では「華やかな実績」より「正確性と継続性」「業務改善の意識」「ITツール・AI ツールへの適応力」が評価されます。多くの20代が「事務作業しかしてこなかった」と思い込み、自分を過小評価した職務経歴書を書いてしまっています。
採用担当者が20代一般事務に期待しているのは「専門スキルの完成」ではありません。「正確性と業務効率化への意識」「Excel・Word・各種SaaS への適応力」「他部門と協働できる素地」です。この3点を職務経歴書で伝えられれば、経験が浅くても十分に評価されます。
採用担当は何を見ている?
20代一般事務の採用担当者が職務経歴書で確認しているのは、主に次の3点です。
| 観点 | 内容 |
| 担当業務と処理規模 | 担当業務(書類作成・データ入力・備品管理・電話対応・受付対応)と処理件数を確認している。「月間請求書発行約300件」「月間データ入力件数約500件」のような具体的な数字が判断材料になる |
| 使用ツールと習熟度 | Excel・Word・PowerPoint・kintone・freee・マネーフォワード・SmartHR・Microsoft 365・Google Workspace・Slack・Teams などのツール経験を確認している |
| 業務改善・効率化への取り組み | マニュアル整備・テンプレート作成・自動化(マクロ・RPA・AI ツール)・ペーパーレス化など、業務改善への姿勢を確認している |
よくある失敗(書類が通らない人に共通する3つのパターン)
パターン①:「事務全般を担当」で終わっている
「事務全般を担当してきました」では何も伝わりません。担当業務、処理件数、使用ツールが書かれて初めて評価材料になります。
パターン②:使用ツールを並べるだけで習熟度が伝わらない
「Excel・Word・PowerPoint 使用経験あり」では、どのツールをどう使えるかが判断できません。「Excel(VLOOKUP・SUMIF・ピボットテーブルを業務日常使用)」のように具体性を持たせましょう。
パターン③:業務改善・効率化の実績が書かれていない
20代一般事務で最も差がつくのは「事務作業をどう改善したか」です。「月次の支払い集計をExcel マクロで自動化し、所要時間を3時間→30分に短縮」のような改善プロセスが評価の分かれ目です。
書き方のポイント|20代一般事務ならではの伝え方
ポイント①:担当業務と処理規模を冒頭に明記する
「IT 企業(従業員約120名)の総務・経理事務として、月次経理処理(仕訳約500件)・備品管理・電話対応(月平均200件)」のように冒頭に書くことで業務のスケール感がつかめます。
ポイント②:使用ツールと業務での使い方をセットで書く
Excel・Word・PowerPoint・kintone・freee・マネーフォワード・SmartHR・Microsoft 365・Google Workspace・Slack・Teams への対応を、業務での使い方とセットで書きましょう。
ポイント③:業務改善・効率化の取り組みを書く
「Excel マクロによる月次集計の自動化」「Slack ワークフロー導入」「ChatGPT・Claude 活用による文書作成効率化」のような取り組みが評価されます。
20代一般事務ならではの悩みに答える
「特別な実績がない場合、どうアピールすればいい」
「日常業務を継続的にこなした正確性」と「小さな改善の積み重ね」をアピールできます。「月間請求書発行約300件をミスゼロで継続」のような書き方が評価されます。
「事務職から他職種への転職は可能か」
可能です。事務経験で身につけた「正確性」「複数業務の並行処理力」「他部門との調整力」「IT ツール活用力」は他職種でも強みになります。
例文
例①:IT 企業・総務経理事務(経験1年半・第二新卒)
従業員数約120名のIT 企業の総務部に所属。総務・経理事務として勤務。
【業務内容】
・月次経理処理(仕訳約500件・freee 入力)
・請求書発行・支払い処理(月間約300件)
・備品管理・発注業務(月間約20件)
・電話・来客対応(月平均約200件)
・社内勉強会・社員研修の運営補助
【実績】
・月次支払い集計:Excel マクロ自動化で所要時間3時間→30分に短縮
・請求書発行:テンプレート整備によりミス件数を月平均5件→ゼロに維持(1年継続)
・備品発注:在庫管理表の運用ルール整備で在庫切れ件数を年間20件→3件に削減
・電話対応マニュアルを整備し、新人2名のOJT に活用
・取得資格:日商簿記2級(2023年)・MOS Excel エキスパート(2024年)
【主な取り組み】
入社時から月次の支払い集計が3時間以上かかっていたため、Excel マクロで自動化を提案・実施。VLOOKUP・SUMIF・配列数式を組み合わせて、入力データから自動で集計表を生成する仕組みを作った。所要時間が大幅に短縮されたことで、本来の経理業務(仕訳の精度向上・月次決算サポート)に時間を使えるようになった。請求書発行のテンプレート整備では、過去のミス事例を分析した上でチェックポイントを内蔵した雛形を作成。AI 活用ではChatGPT・Claude を社内文書のドラフト作成に活用し、業務効率化を進めている。
自己PRでのアピールポイント
総務経理事務として「業務の正確性」と「効率化への取り組み」を1年半で実行してきた経験を持つ。Excel マクロ・テンプレート整備・AI ツール活用を組み合わせて業務改善を進めるスタイルで、次の職場でも事務業務の効率化と正確性向上に貢献したい。
例②:BtoB 商社・営業アシスタント兼事務(経験3年・中堅手前)
従業員数約80名のBtoB 商社にて、営業アシスタント兼一般事務として勤務。
【業務内容】
・受発注処理(月間約400件)
・営業資料作成・見積書作成(月間約120件)
・顧客データベース(kintone)の入力・管理
・月次売上集計・営業会議資料作成
・取引先・社内営業との電話・メール対応(月平均約500件)
【実績】
・受発注処理:マニュアル整備とkintone のワークフロー設計で処理時間を1件平均15分→6分に短縮
・見積書作成:Excel テンプレート整備で作成時間を1件平均30分→10分に短縮
・月次売上集計:手作業から kintone API+Excel 連携で自動化し、所要時間を1日→2時間に短縮
・顧客データ精度:重複・古い情報の削除を進め、データ精度を約30%向上
・取得資格:日商簿記2級・MOS Excel・Word エキスパート・kintone 認定アソシエイト(2024年)
【主な取り組み】
受発注処理の効率化が最も注力した取り組み。属人化していた処理手順を整理し、kintone のワークフローと連動するマニュアルを整備。営業から事務、事務から発注先への情報の流れが見える化され、処理時間とミス件数が大幅に減った。AI 活用ではChatGPT・Claude を顧客向け定型メールのドラフト作成・営業資料の構成案作成に活用し、月間制作量を約2倍に拡大した。
自己PRでのアピールポイント
営業アシスタント兼事務として「営業活動を支える業務の効率化」を3年間追求してきた経験を持つ。受発注・見積・売上集計・顧客データ管理を横断的に効率化するスタイルで、次の職場でも営業組織を支える事務業務の効率化に貢献したい。
例③:医療事務・サブリーダー候補(経験5年・20代後半)
中規模病院(200床規模)の医事課にて、医療事務として勤務。3年目から後輩2名のOJT 指導も担当。
【業務内容】
・外来・入院患者の受付・会計(月間約3,000件)
・診療報酬請求業務(レセプト作成・点検・提出)
・医師への診療内容確認・カルテ管理
・後輩医療事務2名のOJT 指導・シフト調整補助
・院内システム(電子カルテ・レセプトコンピュータ)の運用
【実績】
・レセプト返戻率:1.8%→0.6%に改善(点検プロセス見直しによる)
・レセプト作成時間:1件平均15分→8分に短縮(マスタ整備・チェックリスト導入による)
・患者待ち時間:受付プロセス改善により平均25分→12分に短縮
・後輩2名の育成:両名が独立して業務担当できるレベルに成長
・取得資格:診療報酬請求事務能力認定試験(2022年)・医療事務管理士(2021年)・医療情報技師(2024年)
自己PRでのアピールポイント
医療事務サブリーダー候補として「業務改善」と「後輩育成」を5年間追求してきた経験を持つ。次の職場でも医療事務組織の生産性向上と人材育成に貢献したい。
書き方ステップ
① 担当業務と処理件数を書き出す
アピールになるかはこの段階では考えなくてOKです。まず全部並べることで、後から数字化・アピール化できるポイントが見えてきます。
② 数字を3軸で探す
処理量・改善・正確性などを洗い出します。正確な数値でなく概数・変化率でOKです。まず全部書き出してから取捨選択しましょう。
③ 使用ツールと使い方をセットで整理する
使用したツール・ソフト・資格を整理します。ツール名と「どんな業務で使ったか」をセットで書くと即戦力としての印象が高まります。
④ 業務改善・効率化の事例を1〜2件詳しく書く
ひとつひとつ丁寧に整理することで、採用担当者に「即戦力」として伝わる職務経歴書に近づきます。
⑤ 取得資格と業務での活用を書く
使用したツール・ソフト・資格を整理します。ツール名と「どんな業務で使ったか」をセットで書くと即戦力としての印象が高まります。
NG例 → 改善例|通らない書き方の直し方
失敗①:担当業務の抽象的な記述
失敗②:ツール使用の羅列
失敗③:業務改善プロセスが見えない
失敗④:AI ツール活用への対応が書かれていない
経験年数別アドバイス
経験1〜2年(第二新卒・若手)
「処理件数の正確性」「業務改善の小さな積み重ね」「資格取得・学習継続」が最大のアピールポイントです。
経験3〜4年(中堅手前)
「複数業務の並行処理経験」「業務改善の実績」「他部門との連携」が評価の軸になります。
経験5年前後(20代後半)
「サブリーダー・OJT 指導としての実績」「業務全体の最適化」「マニュアル・教育プログラム整備」が評価の軸になります。
よくある質問
可能です。事務経験で身につけた基礎スキルは他職種でも活きます。
必須ではありませんが、学習姿勢の証明になります。
「現在検証中」「業務での活用方法を模索中」のレベルで書くだけで採用担当者の懸念は和らぎます。
可能です。派遣で複数企業を経験している場合は「複数業界・複数システムへの適応力」として書きましょう。
1〜2枚が目安です。
まとめ
- 採用担当者は20代一般事務に「正確性と継続性」「業務改善の意識」「ITツール適応力」を求めている
- 担当業務と処理件数を冒頭に明記する
- 使用ツールは「使用経験あり」ではなく「何をどう使ったか」で書く
- 業務改善・効率化の実績を必ず書く
- 取得資格と業務での活用方法をセットで記載する
- AI ツール(ChatGPT・Claude)の業務統合実績を書いて差別化する
20代一般事務の経験は「正確性と業務改善サイクル」として必ず評価されます。
ここまで読んで「書き方の型はわかったけれど、いざ自分のことになると手が止まる」と感じた方もいるかもしれません。職務経歴書は、自分の経験を客観的に整理する作業がいちばんの壁です。
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