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20代財務の職務経歴書|差がつく書き方と実例

ショクレキ代行
📌 この記事でわかること
  • 20代財務担当者が採用担当者に評価される職務経歴書の書き方
  • 経験が浅くても「即戦力候補」として見せる方法
  • 担当業務(資金繰り・予算管理・連結決算・FP&A)別の伝え方
  • 使用ツール(SAP・Oracle・freee・マネーフォワード)の書き方
  • 経験年数別(1〜2年・3〜4年・5年前後)の書き方の違い
  • NG例・改善例つきで今日から使える例文

「財務部に配属されて経理仕訳・資金繰り・予算管理をしてきたけど、職務経歴書に何を書けばいいかわからない」「特別な実績がない気がする」20代財務担当者の転職活動でよく聞く悩みです。

20代財務の転職市場では「華やかな実績」より「正確性と継続性」「業務改善の意識」「ITツール・AI ツールへの適応力」が評価されます。多くの20代が「事業計画策定や経営層への報告にはまだ関われていない」と思い込み、自分を過小評価した職務経歴書を書いてしまっています。

採用担当者が20代財務に期待しているのは「専門スキルの完成」ではありません。「数字への正確性」「Excel・財務会計システムへの適応力」「経理・経営企画と協働できる素地」です。この3点を職務経歴書で伝えられれば、経験が浅くても十分に評価されます。

採用担当は何を見ている?

20代財務の採用担当者が職務経歴書で確認しているのは、主に次の3点です。

観点内容
担当業務と業務規模担当業務(仕訳・月次決算・資金繰り・予算管理・連結決算サポート)と業務規模を確認している。「月間仕訳件数約1,500件」「年間予算規模約30億円のサポート」のような具体的な数字が判断材料になる
使用ツールと習熟度SAP・Oracle・freee・マネーフォワード・SAP S/4HANA・Workday Financial・Excel(VLOOKUP・ピボットテーブル・財務関数)への対応を確認している
会計基準・税務知識への理解度J-GAAP・IFRS・税務(消費税・法人税)への基礎理解、簿記2級以上・税理士科目合格の有無を確認している

ポイント

採用担当者の視点:「20代財務で最も差がつくのは、数字への正確性とITツール適応力。『仕訳をしてきました』だけでは厳しい。『どんな改善で月次決算を○日短縮した』『どんなツールをどう使いこなしている』『どの会計基準を理解している』が書ける人は面接に呼びたくなる」

よくある失敗(書類が通らない人に共通する3つのパターン)

パターン①:「経理・財務全般を担当」で終わっている

「経理・財務全般を担当してきました」という記述では、採用担当者には何も伝わりません。担当業務(仕訳・月次決算・資金繰り・予算管理)、業務規模、使用ツールが書かれて初めて評価材料になります。

パターン②:使用ツールを並べるだけで習熟度が伝わらない

「SAP・Excel 使用経験あり」と並べるだけでは、どのツールをどう使えるかが判断できません。「SAP(FI モジュール業務日常使用・伝票入力・月次決算処理)」「Excel(VLOOKUP・SUMIF・ピボットテーブル・財務関数を業務日常使用)」のように具体性を持たせましょう。

パターン③:会計基準・資格学習への取り組みが書かれていない

20代財務で最も差がつくのは「処理した件数」より「会計基準への理解と継続学習」です。「日商簿記2級保有・税理士科目(簿記論)合格・USCPA 学習中」のような取り組みが評価されます。

書き方のポイント|20代財務ならではの伝え方

ポイント①:担当業務と業務規模を冒頭に明記する

「東証グロース上場のIT 企業(売上高約100億円)の財務経理部に所属。月次決算サポート(仕訳件数約1,500件)・資金繰り管理・予算実績差異分析を担当」のように、担当業務と業務規模を冒頭に書くことで業務のスケール感がつかめます。

ポイント②:使用ツールと業務での使い方をセットで書く

SAP(FI・CO モジュール業務日常使用)、Oracle Financials、freee・マネーフォワード、Excel(VLOOKUP・SUMIF・ピボットテーブル・財務関数)、PowerPoint、kintone を、業務での使い方とセットで書きましょう。

ポイント③:会計基準・資格学習への取り組みを書く

20代財務が差別化できるポイントは「学習姿勢」です。「日商簿記2級・建設業経理士1級保有」「税理士科目(簿記論)合格」「USCPA 4科目中3科目合格」「ビジネス会計検定2級」のような資格と業務での活用が評価されます。

20代財務ならではの悩みに答える

「特別な実績がない場合、どうアピールすればいい」

特別な実績がなくても「日常業務を継続的にこなした正確性」と「小さな改善の積み重ね」をアピールできます。「月次決算サポート時間:5日→3日に短縮(チェックリスト整備による)」「仕訳ミス率を月平均1.0%→0.1%に改善」のような書き方が評価されます。

「経理から財務、財務から経営企画への転換は可能か」

可能です。経理経験で身につけた「数字への正確性」「会計基準への理解」「業務改善力」は財務・経営企画でも強みになります。応募先と関連する経験(資金繰り経験なら財務、予算管理経験なら経営企画)を中心に書きましょう。

例文

例①:IT 企業・財務担当(経験1年半・第二新卒)

従業員数約200名のIT 企業(売上高約100億円)の財務経理部に所属。財務担当として勤務。

【業務内容】
・月次決算サポート(仕訳件数約1,500件・freee 入力)
・資金繰り管理(週次資金繰り表作成・月次資金計画策定)
・予算実績差異分析(部門別月次レポート作成)
・銀行折衝のサポート(融資契約書の準備・条件比較)
・経費精算・支払処理(月間約400件)

【実績】
・月次決算サポート時間:5日→3日に短縮(チェックリスト整備・自動化による)
・仕訳ミス率:月平均1.0%→0.1%に改善
・資金繰り表のExcel テンプレート整備で作成時間を1日→3時間に短縮
・部門別予実差異レポート:自動化により月次作成時間を半減
・取得資格:日商簿記2級(2023年)・ビジネス会計検定2級(2024年)・MOS Excel エキスパート

【主な取り組み】
入社時から月次決算サポートが5日かかっていたため、決算作業項目をチェックリスト化することを提案・実施。漏れがちな仕訳パターンを過去事例から洗い出してチェックポイントを内蔵した雛形を作成し、月次決算サポート時間が大幅に短縮された。資金繰り管理ではExcel テンプレートを整備し、銀行口座データを自動で取り込んで資金繰り表を生成する仕組みを構築。AI 活用ではChatGPT・Claude を契約書のチェックポイント抽出・社内財務文書のドラフト作成に活用し、業務効率化を進めている。


自己PRでのアピールポイント
財務担当として「数字への正確性」と「業務効率化への取り組み」を1年半で実行してきた経験を持つ。Excel テンプレート整備・チェックリスト化・AI ツール活用を組み合わせて業務改善を進めるスタイルで、次の職場でも財務業務の効率化と正確性向上に貢献したい。

例②:上場メーカー・財務担当(経験3年・中堅手前)

東証プライム上場のメーカー(売上高約500億円)の財務部にて、財務担当として勤務。

【業務内容】
・月次・四半期・年次決算サポート(仕訳件数約3,000件)
・連結決算サポート(子会社5社・連結パッケージ作成)
・資金繰り管理・銀行折衝・コミットメントライン管理
・予算策定サポート・月次予実分析
・IFRS 関連業務(IFRS 16 リース会計の対応)

【実績】
・月次決算サポート時間:8日→4日に短縮
・連結決算パッケージ作成時間:5日→2日に短縮(マスタ整備・チェックリスト導入による)
・年間調達コスト:銀行折衝により金利交渉で年間約2,000万円のコスト削減
・IFRS 16 対応プロジェクト:リース契約約200件の洗い出し・分類を完遂
・取得資格:日商簿記1級(2024年)・税理士科目(簿記論)合格(2023年)・MOS Excel・Word エキスパート

【主な取り組み】
連結決算の効率化が最も注力した取り組み。属人化していた処理手順を整理し、連結パッケージのテンプレートと連結仕訳のマスタを整備した。IFRS 16 対応ではリース契約の網羅的洗い出しから分類・会計処理までを担当。AI 活用ではChatGPT・Claude を IFRS 基準書の理解補助・社内財務文書ドラフト作成に活用し、業務効率を約30%向上させた。


自己PRでのアピールポイント
上場メーカー財務担当として「連結決算」「IFRS 対応」「資金調達」を3年間追求してきた経験を持つ。日商簿記1級・税理士科目合格の知識と、AI 活用による業務効率化の実績が強み。

例③:上場SaaS・FP&A 候補(経験5年・20代後半)

東証グロース上場のSaaS 企業(ARR約50億円)の財務部にて、FP&A 担当兼サブリーダーとして勤務。3年目から後輩2名のOJT 指導も担当。

【業務内容】
・月次・四半期決算サポート(仕訳件数約2,500件)
・予算策定・四半期見直し(年間予算約30億円)
・月次・四半期業績分析・経営会議資料作成
・投資家向け IR 資料の作成サポート
・後輩財務担当2名のOJT 指導

【実績】
・月次決算サポート時間:6日→2日に短縮(5年継続)
・予算精度:実績乖離率を平均±10%→±3%以内に改善
・経営会議資料作成時間:3日→1日に短縮
・IR 資料品質向上に貢献:アナリストからの問い合わせ対応件数を半減
・後輩2名の育成:両名が独立して業務担当できるレベルに成長
・取得資格:日商簿記1級・税理士科目(簿記論・財務諸表論)合格・USCPA(FAR・REG 合格)


自己PRでのアピールポイント
FP&A サブリーダーとして「予実管理」「経営層への報告」「後輩育成」を5年間追求してきた経験を持つ。次の職場でも財務組織の精度向上と人材育成に貢献したい。

書き方ステップ

① 担当業務と業務規模を書き出す

アピールになるかはこの段階では考えなくてOKです。まず全部並べることで、後から数字化・アピール化できるポイントが見えてきます。

② 数字を3軸で探す(処理量・改善・正確性)

処理量・改善・正確性などを洗い出します。正確な数値でなく概数・変化率でOKです。まず全部書き出してから取捨選択しましょう。

③ 使用ツールと使い方をセットで整理する

使用したツール・ソフト・資格を整理します。ツール名と「どんな業務で使ったか」をセットで書くと即戦力としての印象が高まります。

④ 業務改善・効率化の事例を1〜2件詳しく書く

ひとつひとつ丁寧に整理することで、採用担当者に「即戦力」として伝わる職務経歴書に近づきます。

⑤ 取得資格と業務での活用を書く

NG例 → 改善例|通らない書き方の直し方

失敗①:担当業務の抽象的な記述

NG

財務全般を担当してきました。

改善後

IT 企業(売上高約100億円)の財務経理部にて、月次決算サポート(仕訳件数約1,500件)・資金繰り管理・予算実績差異分析を担当。Excel 自動化・チェックリスト整備で月次決算サポート時間を5日→3日、仕訳ミス率を1.0%→0.1%に改善した。

失敗②:ツール使用の羅列

NG

使用ツール:SAP、Excel、PowerPoint、freee

改善後

SAP(FI モジュール業務日常使用・伝票入力・月次決算処理)、Excel(VLOOKUP・SUMIF・ピボットテーブル・財務関数を業務日常使用)、freee(仕訳入力・月次決算)。資格:日商簿記2級・MOS Excel エキスパート・ビジネス会計検定2級。

失敗③:業務改善プロセスが見えない

NG

業務効率化に取り組みました。

改善後

月次決算サポートに5日かかっていた課題に対し、決算作業項目のチェックリスト化を提案・実施。漏れがちな仕訳パターンを過去事例から洗い出してチェックポイントを内蔵した雛形を作成。月次決算サポート時間を5日→3日に短縮した。

失敗④:会計基準・資格学習への取り組みが書かれていない

NG

これまでの財務経験を活かして貢献したいと思っています。

改善後

取得資格:日商簿記1級(2024年)・税理士科目(簿記論)合格・USCPA 4科目中3科目合格。IFRS 16(リース会計)対応プロジェクトでリース契約約200件の洗い出し・分類を完遂し、業務で実践的に活用している。

経験年数別アドバイス

経験1〜2年(第二新卒・若手)

「数字への正確性」「業務改善の小さな積み重ね」「資格取得・学習継続」が最大のアピールポイントです。

経験3〜4年(中堅手前)

「複数業務の並行処理経験」「連結決算・IFRS 対応の実績」「他部門との連携」が評価の軸になります。

経験5年前後(20代後半)

「サブリーダー・OJT 指導としての実績」「FP&A・経営層への報告」「予実管理の精度」が評価の軸になります。

よくある質問

Q. 経理から財務・経営企画への転換は可能ですか?

可能です。経理経験で身につけた「数字への正確性」「会計基準への理解」「業務改善力」は財務・経営企画でも強みになります。

Q. 簿記・税理士・USCPA などの資格は必要ですか?

必須ではありませんが、財務職では重要なシグナルになります。日商簿記2級は最低ライン、1級・税理士科目・USCPA はさらに評価が高まります。

Q. AI ツール活用への抵抗感がある場合、職務経歴書にどう書けばいい?

「現在検証中」「業務での活用方法を模索中」のレベルで書くだけで採用担当者の懸念は和らぎます。

Q. 子会社の経理から本社財務への転職は可能ですか?

可能です。本社財務で求められる連結決算・資金繰り・予算管理への対応については学習意欲を併記しましょう。

Q. 職務経歴書はA4何枚が適切ですか?

1〜2枚が目安です。

まとめ

  • 採用担当者は20代財務に「数字への正確性」「業務改善の意識」「会計基準・資格学習への取り組み」を求めている
  • 担当業務と業務規模を冒頭に明記する
  • 使用ツールは「使用経験あり」ではなく「何をどう使ったか」で書く
  • 業務改善・効率化の実績(決算スピード短縮・ミス率改善・自動化)を必ず書く
  • 取得資格と業務での活用方法をセットで記載する
  • AI ツール(ChatGPT・Claude)の業務統合実績を書いて差別化する

20代財務の経験は「数字への正確性と業務改善サイクル」として必ず評価されます。

ここまで読んで「書き方の型はわかったけれど、いざ自分のことになると手が止まる」と感じた方もいるかもしれません。職務経歴書は、自分の経験を客観的に整理する作業がいちばんの壁です。

ショクレキでは、採用・キャリア支援の経験者がヒアリングをもとに、あなたの経験を一緒に言語化して職務経歴書として仕上げます。書類選考が通らずに悩んでいる方も、自分では気づいていない強みが見つかることが多いので、まずはお気軽にご相談ください。

梶原
梶原
運営責任者
人事・採用担当として1,000名以上の面接、30社の採用支援に携わった経験をもとに、職務経歴書の作成代行・添削を行っています。 採用側での経験をもとに、評価される書類づくりをサポートしています。「経験はあるのに書類で落ちる」という方に特に支持をいただいています。 これまでのご支援数は370名以上。製造・IT・金融・医療・サービス業など、幅広い業界・職種に対応しております。 職務経歴書の書き方にお悩みの方は、お気軽にご相談ください!
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