30代広報の職務経歴書|通過率を上げる実践的な書き方
- 採用担当者が30代広報経験者の職務経歴書で実際に見ているポイント
- 「広報戦略の立案経験」「チームへの貢献」「危機対応経験」を伝えるための書き方
- 経験年数別(7〜8年・10年前後・プレイングマネージャー)の例文3パターン
- PR会社からインハウス・インハウスからPR会社それぞれの転職での書き方
- 書類が通らない人に共通するNGパターンと改善例4パターン
「広報10年近くやってきたのに、転職活動で書類が思うように通らない」30代の広報経験者からこの悩みはよく聞きます。30代になると「メディア対応をこなしてきた事実」の羅列では評価が上がりにくくなり、「広報戦略をどう設計してきたか」「組織の広報機能をどう強化してきたか」が問われるようになります。
採用担当は何を見ている?
| 観点 | 内容 |
| ① 広報戦略の立案・設計経験があるか | 年間広報計画の立案・メディア戦略の設計・ブランドメッセージの策定 |
| ② チームや組織への貢献があるか | 後輩育成・広報体制の整備・ガイドライン策定 |
| ③ 転職理由と経験に一貫性があるか | なぜ今転職するのか |
よくある失敗
パターン①:20代と同じ「業務リスト+掲載件数」で終わっている
30代では「その実績をどんな戦略のもとで達成したか」「広報組織の仕組みをどう整えてきたか」が問われます。
パターン②:転職理由が書かれていない
30代の転職では「なぜ今転職するのか」が採用担当者にとって重要な確認ポイントです。
パターン③:危機対応・IR・採用広報など専門領域の記載がない
30代広報の差別化ポイントのひとつが「広報の専門領域での深い経験」です。
書き方のポイント
ポイント①:代表的な実績を2件、深く書く
最も成果が出た・最も戦略的に関与したプロジェクトを2件選び数字・背景・思考プロセスをセットで書きます。
ポイント②:広報の「仕組み」への貢献を書く
「200媒体のメディアリストを担当者・テーマ・過去掲載履歴込みで整備し後任担当者でも即座に活用できる状態にした」。広報の仕組みへの貢献は組織資産として評価されます。
ポイント③:自己PR欄に転職理由を必ず入れる
「PR会社での多様なクライアント経験を活かしてインハウスで一社のブランドを深く担いたい」など前向きな転職理由をセットにしてください。
例文
例①:経験7〜8年(30代前半)
消費財メーカー(社員500名)の広報部(4名)にて、プレスリリース・メディアリレーションズ・SNS・イベント広報・危機対応を担当。入社5年目以降は年間広報計画の立案と部内1名のOJTを担当。
【実績】
・年間メディア掲載件数:82件(担当前の45件から5年で1.8倍に成長)
・テレビ露出:情報番組5本・全国ニュース1本での掲載を獲得
・InstagramフォロワーをSNS戦略刷新後12ヶ月で28,000 → 65,000に拡大
・後輩の独り立ちまでの期間を6ヶ月 → 3ヶ月に短縮
例②:経験10年前後(30代後半)
PR会社(社員80名)にて、多様なクライアントのPR支援を担当。入社7年目以降はシニアPR担当として年間広報戦略の立案から実行統括まで主担当として担う。
【実績】
・担当クライアントの年間メディア掲載件数:平均96件/社
・TV露出獲得:担当クライアント全社でTV媒体への掲載を実現(過去3年)
・育成したスタッフ3名のうち2名がシニア昇格
例③:プレイングマネージャー経験あり
IT企業(社員400名・上場)の広報部(5名)の副部長として、自身の担当業務(IR広報・メディア対応)とチームマネジメントを兼務。
【実績】
・年間メディア掲載件数:部全体で180件(副部長就任前の120件から1年で50%向上)
・IR関連プレスリリースで決算発表後の報道件数が前年比2.1倍に増加
・クライシスマニュアル整備後インシデント発生時の初動対応時間を平均4時間から1時間に短縮
まとめ
- 30代の評価軸は「掲載件数・SNS数値」から「広報戦略の立案・仕組みづくり・組織への貢献」に移る
- 年間広報計画の立案・KPI設定・SNS戦略設計など戦略レベルへの関与を具体的に書く
- 後輩育成・メディアリスト整備・クライシスマニュアル整備など広報の「仕組み」への貢献を書く
- 転職理由は自己PR欄に必ず入れ前向きな文脈で表現する
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