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20代ケアマネージャーの職務経歴書|書類通過する書き方パターンと例文

ショクレキ代行
📌 この記事でわかること
  • 20代ケアマネが採用担当者に評価される職務経歴書の書き方
  • 経験が浅くても「即戦力候補」として見せる方法
  • 担当件数・利用者層・多職種連携の経験を数字で伝えるコツ
  • 介護士・看護師・社会福祉士などの前職経験の活かし方
  • 経験年数別(1〜2年・3〜4年・5年前後)の書き方の違い
  • NG例・改善例つきで今日から使える例文

「ケアマネ資格を取得して転職活動を始めたが、経験が浅くて職務経歴書に何を書けばいいかわからない」「担当件数が少ないのに、どうアピールすればいいか」20代ケアマネージャーの転職活動でよく聞く悩みです。

20代のケアマネは転職市場では希少な存在です。ケアマネの資格取得には実務経験5年以上が必要なため、20代でケアマネとして働いているのは「前職で介護士・看護師・社会福祉士として早くから実績を積んできた人」に限られます。この希少性自体が強みになります。

採用担当者が20代ケアマネに期待しているのは「完成されたケアマネ」ではありません。「利用者・家族への誠実な向き合い方」「多職種と連携して動ける素地」「成長へのエネルギー」です。この3点を職務経歴書で伝えられれば、担当件数が少なくても十分に評価されます。

採用担当は何を見ている?

20代ケアマネの採用担当者が職務経歴書で確認しているのは、主に次の3点です。

観点内容
前職の専門性とケアマネへの活かし方介護士・看護師・社会福祉士など前職でどんな専門性を積んできたかを確認している。20代ケアマネは前職の専門性がケアマネ業務の強みになることが多く、この接続を書類で示せているかが重要
担当件数・利用者層と成長の軌跡担当している件数・利用者の介護度・疾患の種類を確認している。少ない担当件数でも「こんな難しいケースを担当してきた」「担当件数が○件→○件に増えた」という変化が書いてあると成長スピードが伝わる
多職種連携・困難ケースへの向き合い方ケアマネの実力は「困難ケースにどう向き合ったか」で測られる。医師・看護師・ヘルパー・行政との連携実績や、困難ケース(認知症重度・医療依存度高・家族支援困難)への対処経験を確認している

ポイント

採用担当者の視点:「20代のケアマネは希少。担当件数が少なくても、前職の専門性とケアマネとしての成長意欲が伝わる書き方ができている人は、面接に呼んで話を聞きたくなる。逆に担当件数だけを羅列して終わっている書類は、どんな人かが見えない」

よくある失敗(書類が通らない人に共通する3つのパターン)

パターン①:「ケアプランの作成・モニタリングを担当しました」で終わっている

「居宅介護支援事業所でケアプランの作成・サービス調整・モニタリングを担当してきました」という記述では何も伝わりません。担当件数・利用者の介護度・多職種連携の実態・困難ケースへの対応経験が書かれて初めて評価の材料になります。

パターン②:前職の経験とケアマネ業務の接続が書かれていない

20代ケアマネの最大の強みは「前職(介護士・看護師・社会福祉士)での専門性をケアマネ業務に活かせること」です。「介護士として重度身体介護を担当してきた経験から、利用者のADL状況を正確にアセスメントできる」「看護師経験から医師への相談・連携をスムーズに行える」という接続を書くことで差別化できます。

パターン③:担当件数が少ないことを「マイナス」として捉えすぎている

担当件数が少ない場合でも、「担当している利用者の介護度の高さ」「困難ケースへの対応経験」「多職種連携の質」でアピールできます。件数の少なさを補う「密度の高い経験」を書くことが重要です。

書き方のポイント|20代ケアマネならではの伝え方

ポイント①:前職の専門性とケアマネ業務への接続を冒頭に書く

「介護福祉士として5年間重度身体介護を担当後、介護支援専門員資格を取得。前職での現場経験を活かしたアセスメント力と多職種連携力を強みとしてケアマネ業務を担当」のように、前職→ケアマネへの接続を冒頭に書くことで20代ならではの強みが伝わります。

ポイント②:担当件数の変化と困難ケースへの対応を書く

「担当開始時15件→現在25件」「担当件数のうち要介護4〜5が約40%・認知症利用者が約35%」のように、担当件数の変化と利用者の状態像の難易度を書くことで、成長スピードと実力が伝わります。

ポイント③:「利用者・家族への向き合い方」の具体的なエピソードを書く

20代ケアマネで差がつくのは「なぜそのケアプランを立てたか」の思考プロセスです。「独居・認知症重度の利用者の在宅継続に向けて、医師・訪問看護・ヘルパー・行政と月次カンファレンスを設計した」のような具体的な取り組みを書きましょう。

20代ケアマネならではの悩みに答える

「ケアマネ経験が1年未満でも転職できるか」

1年未満でも転職可能です。ただし「なぜ今転職するか」の理由が重要になります。「より困難なケースに挑戦できる環境に移りたい」「主任ケアマネの指導を受けながら成長できる体制の事業所に転職したい」という前向きな理由を自己PR欄に明確に書きましょう。

「施設ケアマネから居宅ケアマネへの転職でどうアピールするか」

施設での「重度介護・医療ケアへの対応経験」「看取りケアの経験」「多職種チームとの協働実績」は居宅でも高く評価されます。「施設での重度対応経験を活かして、在宅でも安全で質の高い支援をしたい」という方向性でアピールしましょう。

例文

例①:居宅ケアマネ(経験1年半・介護福祉士からの転換)

居宅介護支援事業所(ケアマネ3名体制)にてケアマネージャーとして勤務。担当件数:18件(要介護1〜5・認知症利用者約30%)。介護福祉士として5年間の現場経験後にケアマネ資格を取得。

【業務内容】
・アセスメント・ケアプランの作成・サービス担当者会議の開催・モニタリング
・医療機関・訪問看護・訪問介護・通所サービス・市区町村との連絡調整
・利用者・家族への相談対応・緊急対応(入院・施設入所の調整)
・地域ケア会議への参加(月1回)
・前職の介護福祉士経験を活かしたADLアセスメントの実施

【実績】
・担当件数:ケアマネ就任時10件→現在18件(1年半での拡大)
・担当18件中、独居・認知症・医療依存度が高い困難ケースを6件担当
・緊急対応:担当期間中に緊急入院の調整を4件担当し、全件を48時間以内に対応完了
・在宅ターミナル支援:担当利用者の在宅看取り支援を1件経験

【主な取り組み】
介護福祉士として5年間重度身体介護を担当してきた経験から、ケアプラン作成時のアセスメントでは「書類上の介護度」だけでなく「実際の生活動作の細かな変化」を丁寧に把握する習慣をつけている。医師への状態報告でも、現場感覚に基づいた具体的な症状変化を伝えることで、主治医からの信頼を得やすい環境をつくってきた。


自己PRでのアピールポイント
介護福祉士としての現場経験をケアマネ業務に直接活かせることが最大の強みです。利用者の生活の細部を捉えたアセスメント力と、多職種との誠実な連携を次の職場でも発揮したい。

例②:居宅ケアマネ(経験3年・看護師からの転換)

居宅介護支援事業所(ケアマネ5名体制)にてケアマネージャーとして勤務。担当件数:28件(要介護1〜5・医療依存度が高い利用者約30%・認知症利用者約35%)。急性期病院での看護師経験5年後にケアマネ資格を取得。

【業務内容】
・アセスメント・ケアプランの作成・サービス担当者会議の開催・モニタリング
・医療機関(主治医・病院MSW)・訪問看護・訪問介護・通所サービスとの連携調整
・医療依存度が高い利用者(経管栄養・在宅酸素・インスリン管理)の在宅支援
・緊急入院・状態悪化時の迅速な対応・家族への連絡調整
・地域ケア会議・多職種カンファレンスへの積極的な参加

【実績】
・担当件数:就任時20件→現在28件(3年での拡大)
・医療依存度が高い困難ケースを8件担当し、全件で在宅継続を実現
・在宅ターミナル支援:担当期間中に3件の在宅看取り支援を経験
・看護師経験を活かした医師との連携により、主治医からの「医療情報の共有がスムーズ」という評価を複数回受けている

【主な取り組み】
看護師として急性期病院で5年間勤務してきた経験から、医師への報告・連携を「看護師と同じ言語で」行うことができる。医療依存度が高い利用者のケースでは、バイタルの変化・投薬状況・疾患の進行を医師が理解しやすい形で整理して報告することで、迅速な対応と信頼関係の構築につなげている。


自己PRでのアピールポイント
看護師としての医療知識とケアマネとしての生活支援の視点を組み合わせた支援が強みです。医療依存度が高い困難ケースでも在宅継続を実現してきた経験を次の職場でも活かしたい。

例③:居宅ケアマネ(経験5年・20代後半)

居宅介護支援事業所(ケアマネ6名体制)にてケアマネージャーとして勤務。担当件数:35件(要介護1〜5・認知症利用者約40%・医療依存度が高い利用者約25%)。社会福祉士として3年間の相談援助経験後にケアマネ資格を取得。3年目からサブリーダーとして後輩ケアマネ1名の指導も担当。

【業務内容】
・担当35件のアセスメント・ケアプラン作成・サービス担当者会議・モニタリング
・医療機関・訪問看護・訪問介護・通所・行政・地域包括支援センターとの多職種連携
・独居・認知症重度・医療依存度が高い困難ケースの在宅継続支援
・地域ケア会議への参加・困難事例の支援計画への貢献
・後輩ケアマネ1名へのスーパービジョン・OJT指導(3年目以降)

【実績】
・担当件数:就任時20件→現在35件(5年での拡大)
・在宅ターミナル支援:担当期間中に5件の在宅看取り支援を経験
・困難ケースへの対応:独居・認知症重度・医療依存度が高いケースを12件担当
・後輩ケアマネへの指導を通じ、1名が独立して困難ケースを担当できるレベルに成長

【主な取り組み】
社会福祉士として相談援助を担当してきた経験から、利用者・家族の「言語化できていないニーズ」を引き出すヒアリング技術が強みになっている。困難ケースでは「利用者の意向」「家族の意向」「専門職の判断」が一致しないケースが多く、それぞれの立場の背景を丁寧に整理した上で合意形成を進めるアプローチを実践してきた。


自己PRでのアピールポイント
社会福祉士としての相談援助経験とケアマネとしての5年間の実践を組み合わせた支援が強みです。困難ケースへの対応経験と後輩指導経験を次の職場でも活かし、さらにステップアップしたい。

書き方ステップ

① 前職の専門性とケアマネ業務への接続を整理する

介護士・看護師・社会福祉士など前職でどんな専門性を積んできたかを書き出し、その経験がケアマネ業務のどの場面で強みになっているかを整理します。「前職の○○経験がケアマネ業務の○○に活かせている」という接続が20代の最大のアピールポイントになります。

② 担当件数と利用者層の変化を時系列で整理する

「就任時○件→現在○件」「担当利用者の介護度分布(要介護○〜○が約○%)」「認知症利用者の割合」「医療依存度が高い利用者の割合」を時系列で整理します。この変化が20代の成長スピードを証明する核心になります。

③ 困難ケースへの対応経験を書き出す

担当してきた困難ケース(独居・認知症重度・医療依存度高・家族支援困難・在宅ターミナル)のエピソードを書き出します。「どんな困難があって・どう動いて・どんな結果になったか」の流れで整理しておくと主な取り組みブロックが書きやすくなります。

④ 業務内容・実績・主な取り組みを3ブロックで整理する

「何をしていたか(業務内容)」「どんな成果が出たか(実績)」「なぜその成果が出たか(主な取り組み)」の3ブロックに分けて整理します。前職の専門性を活かした具体的なアプローチは主な取り組みブロックに書く、という切り分けを意識してください。

⑤ 転職理由をポジティブに整理する

「なぜ今転職するか」を前向きな言葉で整理しておきます。20代の転職理由は「より困難なケースに挑戦したい」「主任ケアマネの指導を受けながら成長できる環境に移りたい」「地域包括支援センターで地域全体の支援に関わりたい」など、ポジティブな表現でまとめましょう。

NG例 → 改善例|通らない書き方の直し方

失敗①:担当件数と利用者層が書かれていない

NG

居宅介護支援事業所でケアプランの作成・サービス調整・モニタリングを担当してきました。

改善後

居宅介護支援事業所にてケアマネとして担当件数18件(要介護1〜5・認知症利用者約30%・医療依存度が高い利用者を含む)を担当。就任時10件から1年半で18件に拡大。困難ケース6件を担当し、在宅看取り支援1件を経験した。

失敗②:前職との接続が書かれていない

NG

前職では介護福祉士として5年間働いていました。その後ケアマネ資格を取得しました。

改善後

介護福祉士として5年間重度身体介護を担当してきた経験から、ケアプラン作成時のアセスメントでは「書類上の介護度」だけでなく「実際の生活動作の細かな変化」を丁寧に把握する習慣が身についている。この現場感覚が医師への状態報告の精度向上にもつながっている。

失敗③:困難ケースへの対応が書かれていない

NG

利用者さんに寄り添い、その人らしい生活を支援することを大切にしてきました。

改善後

独居・認知症重度・医療依存度が高い困難ケース6件を担当。在宅継続に向けて医師・訪問看護・ヘルパー・市区町村と多職種カンファレンスを月1回設計し、プラン見直しを継続実施した。担当期間中の在宅看取り支援1件では、家族の不安軽減に向けた週次の連絡体制を構築した。

失敗④:資格・前職経験の記載が不十分

NG

ケアマネとして働いています。介護の経験もあります。

改善後

【保有資格】介護支援専門員・介護福祉士・BLS修了。

【前職経験】介護福祉士として5年間(重度身体介護・認知症ケア・看取り対応を含む)。

【ケアマネ経験】居宅介護支援事業所にて1年6ヶ月・担当件数18件。

経験年数別アドバイス

経験1〜2年(ケアマネ取得直後)

「前職の専門性とケアマネ業務への接続」と「担当件数の変化・困難ケースへの対応経験」が評価のポイントです。件数が少なくても「こんな困難なケースを担当してきた」という密度の高い経験を書くことで実力が伝わります。

ポイント

介護支援専門員資格・前職の資格(介護福祉士・看護師・社会福祉士)はすべて記載しましょう。20代ケアマネの希少性は資格の組み合わせで強調できます。

経験3〜4年(中堅手前)

「担当件数の拡大実績」「医療依存度が高いケースへの対応経験」「在宅ターミナル支援の経験」が評価の軸になります。後輩ケアマネへの指導経験があれば積極的に書きましょう。

経験5年前後(20代後半)

「困難ケースへの豊富な対応経験」「主任ケアマネ資格取得の状況」「後輩指導・地域ケア会議への貢献」が評価の軸になります。主任ケアマネを目指している場合はその旨を自己PR欄に書きましょう。

よくある質問

Q. 20代で施設ケアマネから居宅ケアマネへの転職は可能ですか?

可能です。施設での「重度介護・医療ケアへの対応経験」「多職種チームとの協働経験」は居宅でも高く評価されます。「在宅での支援に関わりたい」という動機を明確に書きましょう。

Q. 担当件数が法定上限(35件)に近い場合、すべての件数を書いた方がいいですか?

書くべきです。件数は即戦力の証明になります。ただし件数だけでなく「利用者の状態像(介護度・疾患・特性)」を合わせて書くことで、件数の質が伝わります。

Q. ケアマネ資格を取得したばかりで担当件数がまだ少ない場合、どう書けばいいですか?

件数が少なくても「資格取得までの前職経験(介護福祉士・看護師・社会福祉士など)」「ケアマネ就任後○ヶ月で担当件数が○件から○件に増えた変化」「先輩ケアマネへの同行・シャドウイングで学んだ内容」など、成長プロセスを中心に書きましょう。20代ケアマネは「完成された実務家」ではなく「成長スピードが速い人材」として評価されます。

Q. 主任ケアマネ資格の取得予定はどう書けばいいですか?

「主任介護支援専門員研修:受講予定(2027年度)」のように予定年度を明記しましょう。取得に必要な実務経験年数(概ね5年以上)を満たしていない段階でも「取得を目指している」姿勢を示すことは評価対象になります。ただし受講予定がない場合は無理に書かなくて構いません。

Q. 職務経歴書はA4何枚が適切ですか?

1〜2枚が目安です。担当件数・利用者層・困難ケースへの対応・資格など核心情報を優先して記載しましょう。

まとめ

  • 採用担当者は20代ケアマネに「前職の専門性とケアマネ業務への接続」と「成長スピード」を求めている
  • 担当件数が少なくても「困難ケースの密度・多職種連携の質」でアピールできる
  • 前職(介護士・看護師・社会福祉士)の専門性がケアマネ業務でどう活きているかを具体的に書く
  • 担当件数の変化(就任時→現在)を時系列で書く
  • 介護支援専門員・前職資格はすべて記載する
  • 転職理由は「ポテンシャルを活かせる環境への挑戦」として前向きに書く

梶原
梶原
運営責任者
人事・採用担当として1,000名以上の面接、30社の採用支援に携わった経験をもとに、職務経歴書の作成代行・添削を行っています。 採用側での経験をもとに、評価される書類づくりをサポートしています。「経験はあるのに書類で落ちる」という方に特に支持をいただいています。 これまでのご支援数は370名以上。製造・IT・金融・医療・サービス業など、幅広い業界・職種に対応しております。 職務経歴書の書き方にお悩みの方は、お気軽にご相談ください!
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