職種別の書き方

編集者の職務経歴書の書き方|差がつく書き方と具体例

ショクレキ代行
📌 この記事でわかること
  • 採用担当者が編集者の職務経歴書で本当に見ているポイント
  • 担当媒体の規模・発行部数・PV数・制作実績など「数字の出し方」
  • 紙・デジタル・書籍・雑誌・Webメディアなど媒体別の書き方
  • 書類が通らない編集者に共通する失敗パターン
  • ポートフォリオと職務経歴書の使い分け
  • 経験年数別(若手・中堅・ベテラン)のアピールポイントの違い

「多くの媒体・コンテンツに携わってきたのに、職務経歴書の書き方がわからない」「編集の仕事って数字で表しにくい気がする」編集者の転職活動でよく聞く悩みです。企画立案から取材・編集・校正・入稿まで担ってきた経験は確かな実力なのに、それを採用担当者に伝わる書き方ができていない方がほとんどです。

この記事では、編集者が書類通過率を上げるための職務経歴書の書き方を解説します。

採用担当は何を見ている?

編集者の採用担当者が職務経歴書で確認しているのは、主に次の3点です。

観点内容
どんな媒体・ジャンル・規模で担当してきたか紙・デジタル・書籍・雑誌・Webメディア・SNSなどの媒体種別、発行部数・月間PV数・部数など規模感、担当したジャンル(ビジネス・ライフスタイル・テック・医療など)を確認している
編集プロセスのどのフェーズを担当してきたか企画立案・取材・構成・執筆・編集・校正・入稿・ディレクションのどこまで担当したかを見ている
コンテンツの成果・ヒット実績があるか部数貢献・PV数・SNSシェア数・重版実績・アワード受賞など、担当コンテンツの成果を確認している

ポイント

採用担当者の視点:「編集者の職務経歴書で差がつくのは、担当媒体の規模感と『自分が企画してどんな成果が出たか』が書いてあること。重版・PV数・発行部数など数字があると一気にリアリティが出る」

よくある失敗(書類が通らない人に共通する3つのパターン)

パターン①:媒体・規模感が伝わらない

「ビジネス誌の編集を担当してきました」という記述では、月刊誌なのか週刊誌なのか・発行部数がどれくらいなのかが判断できません。「月刊ビジネス誌(発行部数約15万部)のデスクとして、特集企画の立案・取材・編集・入稿を担当」のように規模感を書くことが重要です。

パターン②:担当フェーズが「編集全般」で終わっている

「編集業務全般を担当してきました」という記述では、企画立案まで担っているのか校正・入稿のみなのかが判断できません。「企画立案→取材アレンジ→構成→執筆(一部)→編集→校正→入稿まで一気通貫で担当」のように、担当した編集プロセスの範囲を明確に書きましょう。

パターン③:ヒット実績・成果が書かれていない

「多くの記事・書籍を担当してきました」という記述では、コンテンツの質が判断できません。「担当した特集号が単号売上部数の過去5年最高を記録」「担当した書籍が累計8万部を突破・5刷」「担当記事がTwitterでシェア数10,000超・月間PV100万を達成」のような実績を書くことで編集力が伝わります。

書き方のポイント|編集者ならではの伝え方

ポイント①:媒体種別・規模・ジャンル・担当フェーズを冒頭に明記する

「月刊ビジネス誌(発行部数約15万部)のデスクとして、特集企画の立案から取材・編集・校正・入稿まで担当。担当ジャンル:経営・テクノロジー・働き方」のように書きましょう。

ポイント②:ヒット実績・数字を積極的に書く

「担当特集号が単号最高売上を記録(通常比115%)」「担当書籍が累計8万部突破・5刷」「担当Web記事が月間PV50万達成・SNSシェア5,000超」のように、担当コンテンツの成果を数字で書きましょう。数字が書けない場合も「読者アンケートで高評価獲得」「特集に関連した問い合わせが急増」など定性的な成果を書くことで実力が伝わります。

ポイント③:外部ライター・カメラマン・デザイナーへのディレクション経験を書く

「外部ライター10名・カメラマン3名のディレクション」「デザイナーとのレイアウト調整」「著者・専門家10名へのインタビュー取材・記事化」のように、編集者としてのディレクション力を書くことで実力の幅が伝わります。

ポートフォリオと職務経歴書の使い分け

ポートフォリオは「担当したコンテンツのビジュアルと実績」を伝えるもの。職務経歴書は「どんな媒体・規模・フェーズで・どんな成果を出したか」を言語化するものです。職務経歴書に主要媒体・担当コンテンツの概要と実績を書き、詳細はポートフォリオURLを記載して補完する構成が効果的です。

例文

例①:Webメディア編集者(経験3年・若手)

ビジネス系Webメディア(月間PV約800万・会員数約30万人)の編集部(編集者8名体制)にて編集者として勤務。ビジネス・テクノロジー・スタートアップを主担当ジャンルとして担当。

【業務内容】
・記事企画の立案・上申・承認取得(月平均10企画)
・外部ライター(担当ライター約15名)への記事依頼・ブリーフィング・編集・校正
・自ら取材・執筆も担当(月平均3〜4本)
・SEO最適化(キーワード調査・メタタグ・見出し設計)
・SNS(X・LinkedIn)での記事拡散・エンゲージメント管理
・月次PVレポートの作成・編集部内での共有

【実績】
・担当記事の月間PV:平均50万PV/月(編集部平均35万PVを上回る水準)
・単記事最高PV:280万PV達成(X(旧Twitter)でトレンド入り)
・外部ライター15名のディレクション実績:品質安定化により外注記事のリライト率を50%→20%に削減
・SEO記事の検索流入:担当30記事のうち18記事が主要キーワードで10位以内に表示


自己PRでのアピールポイント
企画立案から取材・執筆・外部ライターディレクション・SEO・SNS拡散まで一気通貫で担ってきた経験がある。「読まれる記事・シェアされる記事」を設計する力を次の職場でも発揮したい。

例②:雑誌編集・書籍編集(経験8年・中堅)

出版社(月刊ビジネス誌・書籍部門を展開)にて雑誌デスクを経て書籍編集者として勤務。担当:月刊誌の特集企画・書籍の企画〜刊行。

【業務内容(雑誌デスク時代)】
・月刊ビジネス誌(発行部数約12万部)の特集企画の立案・取材・編集・入稿を統括
・外部ライター12名・カメラマン4名のディレクション
・表紙・目次ページのデザイナーへの指示・レイアウト確認

【業務内容(書籍編集者時代)】
・ビジネス書・実用書の企画立案・著者発掘・原稿編集・校正・入稿・販促連携
・年間担当書籍数:5〜7冊

【実績】
・担当特集号で単号売上の過去3年最高を記録(通常比130%)
・担当書籍のうち3冊が重版達成(最多:10刷・累計15万部)
・担当書籍がビジネス書ランキング(某書店チェーン)で1位を獲得
・著者発掘・企画から担当した書籍:累計12冊・総部数約80万部


自己PRでのアピールポイント
雑誌・書籍の両方で「売れるコンテンツ」を企画・編集してきた実績がある。著者発掘から企画・編集・販促連携まで一気通貫で担う力を次の職場でも活かしたい。

例③:編集長・コンテンツ統括(経験13年・ベテラン)

大手メディア企業(月間UU約1,500万)のWebメディア編集長として勤務。編集部20名のマネジメントと、メディア全体のコンテンツ戦略・編集方針を担当。

【業務内容】
・編集部20名のマネジメント(目標設定・評価・採用・育成)
・年間コンテンツ戦略の立案・KPI管理・経営陣への報告
・主要特集・スペシャルコンテンツの編集統括
・外部メディアとのタイアップ・協業コンテンツの企画・交渉
・SEO・SNS・メールマガジンを横断したコンテンツ流通戦略の設計

【実績】
・月間UUを就任から2年間で800万→1,500万に拡大
・編集部の平均記事品質スコア(独自評価)を3年間で68点→84点に向上
・外部協業コンテンツを年間15本企画・実施し、コラボ先からの流入で月間新規UU約20万を獲得
・編集部の離職率を前年35%→12%に改善(育成体制の整備・キャリアパスの明確化)


自己PRでのアピールポイント
編集の実務から編集長としてのチームマネジメント・コンテンツ戦略の立案まで幅広く担ってきた。「読者・ビジネス・チームを同時に動かすコンテンツ設計」を体現してきた経験を次の職場でも活かしたい。

書き方ステップ

① 担当してきた媒体種別・規模・ジャンル・担当フェーズをすべて書き出す

② 数字になるものを探す(発行部数・PV数・重版回数・部数・シェア数・担当ライター人数など)

③ 業務内容・実績・主な取り組みの3ブロックで整理する

④ ポートフォリオURLを記載する

NG例 → 改善例|通らない書き方の直し方

失敗①:媒体・規模感が伝わらない

NG

ビジネス誌の編集を担当してきました。取材・執筆・編集を経験しています。

改善後

月刊ビジネス誌(発行部数約12万部)のデスクとして、特集企画の立案・取材・外部ライター(12名)のディレクション・編集・校正・入稿を統括。担当特集号で単号売上の過去3年最高(通常比130%)を記録した。

失敗②:ヒット実績がない

NG

たくさんの記事・書籍を担当してきました。読者から好評をいただいてきました。

改善後

担当書籍3冊が重版達成(最多10刷・累計15万部)。著者発掘から企画・編集まで担当した書籍12冊の総部数は約80万部。担当Web記事では単記事最高280万PVを達成(Xでトレンド入り)した。

失敗③:担当フェーズが曖昧

NG

編集業務全般を担当してきました。

改善後

企画立案(月平均10企画)→著者・専門家へのインタビュー取材・構成→外部ライター(15名)への依頼・編集・校正→SEO最適化→入稿・公開→SNS拡散まで一気通貫で担当した。

失敗④:ポートフォリオURLの記載がない

NG

作品は別途ご提出できます。

改善後

ポートフォリオ:https://(URL)※主要担当記事・書籍・特集ページを掲載しています。守秘義務に配慮した内容としています。

経験年数別アドバイス

経験3年未満(若手・担当者)

「担当媒体の規模・担当フェーズの範囲・ヒット実績(PV・シェア数)」が評価のポイントです。

経験3〜10年(中堅・専門担当)

「担当媒体のジャンル・規模・ヒット実績」「外部ライター・専門家へのディレクション実績」「企画立案から刊行・公開まで主担当した経験」が評価の軸です。

経験10年以上(ベテラン・リーダー層)

編集長・編集部のマネジメント・コンテンツ戦略の立案・メディア全体のKPI管理が最大のアピールポイントです。

よくある質問

Q. 担当した媒体名・書籍名は職務経歴書に書いていいですか?

公開されている媒体・書籍であれば記載して構いません。守秘義務がある場合は「月刊ビジネス誌(発行部数約○万部)」のように概要で代替してください。

Q. フリーランス編集の経験は職務経歴書に書けますか?

書くべきです。「フリーランス編集者として○年間、○ジャンルの書籍・Web記事を担当。年間担当冊数○冊・担当記事数○本」のように書きましょう。

Q. 職務経歴書はA4何枚が適切ですか?

2枚が目安です。担当媒体の種別・規模・ヒット実績・ディレクション経験など編集者の核心情報を優先して記載し、ポートフォリオURLを必ず記載しましょう。

まとめ

  • 採用担当者は「媒体種別・規模・担当フェーズ・ヒット実績・ディレクション経験」をセットで見ている
  • 発行部数・PV数・重版回数・シェア数など数字で実績を書く
  • 企画立案から入稿・公開・SNS拡散まで、担当した編集プロセスの範囲を明確に書く
  • 外部ライター・デザイナーへのディレクション経験は積極的に書く
  • ポートフォリオURLを必ず記載する
  • 経験年数に応じて「担当コンテンツの実績」「企画力とディレクション」「編集長・コンテンツ戦略」を使い分ける

梶原
梶原
運営責任者
人事・採用担当として1,000名以上の面接、30社の採用支援に携わった経験をもとに、職務経歴書の作成代行・添削を行っています。 採用側での経験をもとに、評価される書類づくりをサポートしています。「経験はあるのに書類で落ちる」という方に特に支持をいただいています。 これまでのご支援数は370名以上。製造・IT・金融・医療・サービス業など、幅広い業界・職種に対応しております。 職務経歴書の書き方にお悩みの方は、お気軽にご相談ください!
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